暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
紅の王〜
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「いいから早く・・・!」

「詠、頼む・・・!」

『・・・くっ』

『・・・分かりました』


亞莎と詠は実体化し、下がる。

「・・・彼女達も“武将”なのかな?」

「いや・・・軍師だよ」

「なるほど・・・」


茅場は心から笑っているようだ。

「三國志の武将、軍師、転生・・・どうやら思っていたより世界は広いようだ」

茅場はそう言ってウインドウを操作する。すると茅場を含む俺達のHPが全て均等・・・レッド手前のクリーンヒット一発でケリがつく数値にまで変更され、不死属性も解除された。そして剣を引き抜き、茅場は一歩下がった。

「咲・・・いけるな?」

「誰に言ってんだ?俺とお前が組ゃ、殆ど負けねえよ」

『そこは絶対が欲しいッス・・・』

俺は擬音を逆手に持ち、右手に迷切を握る。彼奴がこの世界を作ったのなら、ソードスキルは全て把握されていると考えていいだろう。

「(上等・・・元々は技なんかよりも、剣術を集中して磨き上げたんだ・・・)」



「必ず・・・勝つぜ。リパル、いいな?」

『何時でも!』

「では、始めようか」

「ならお先に!」

咲が装備してハンドアックスを投げる。

ガキィン!

「ふっ!」

盾で防いだ隙に咲は茅場を飛び越える。茅場が一瞬、注意が逸れる。

「そこぉ!」

迷切での突刺。

「・・・ふっ」

だが防がれる。

「らぁっ!」

負けじと擬音で切り上げるが、茅場は盾を少し動かしただけでそれを防いだ。その体を捻った体制から後ろ回し蹴りを放つが、それすらも弾かれる。


「盾の範囲広すぎだろ・・・!」


「だったら二対一の利点を活かすまでよ!」

咲が反対側からリパルを振るが、そちらは剣で対処される。

「ハァッ!セェイッ!」

「オオァ!ダラァッ!」


お互いの連続攻撃も弾かれ、しかも・・・

ヒュン!

「っ・・・!」



反撃する余裕まである。・・・どうやら茅場自体の能力もかなり高いようだ。


「その程度かね?守護者とやらの力は!」

「まだまだこれからだ!」

「油断してっと死ぬぜ!」

俺達は同時に突きを放つが、剣と盾で受け流される。

「く・・・あっ・・・!」


咲が振り返り、剣を振ろうとした時・・・リパルが光った。

『は、発動モーションの誤認!ソードスキル発動ッス!』

「くっ・・・そぉ!」

当然弾かれ、隙が出来る。

「・・・!」

「させるか・・・!」

俺が間に入り、茅場の一撃を防ぐ・・・が、盾による一撃が俺と咲を吹き飛ばした。

「っ・・・!」


「亮
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