紅の王〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「いいから早く・・・!」
「詠、頼む・・・!」
『・・・くっ』
『・・・分かりました』
亞莎と詠は実体化し、下がる。
「・・・彼女達も“武将”なのかな?」
「いや・・・軍師だよ」
「なるほど・・・」
茅場は心から笑っているようだ。
「三國志の武将、軍師、転生・・・どうやら思っていたより世界は広いようだ」
茅場はそう言ってウインドウを操作する。すると茅場を含む俺達のHPが全て均等・・・レッド手前のクリーンヒット一発でケリがつく数値にまで変更され、不死属性も解除された。そして剣を引き抜き、茅場は一歩下がった。
「咲・・・いけるな?」
「誰に言ってんだ?俺とお前が組ゃ、殆ど負けねえよ」
『そこは絶対が欲しいッス・・・』
俺は擬音を逆手に持ち、右手に迷切を握る。彼奴がこの世界を作ったのなら、ソードスキルは全て把握されていると考えていいだろう。
「(上等・・・元々は技なんかよりも、剣術を集中して磨き上げたんだ・・・)」
「必ず・・・勝つぜ。リパル、いいな?」
『何時でも!』
「では、始めようか」
「ならお先に!」
咲が装備してハンドアックスを投げる。
ガキィン!
「ふっ!」
盾で防いだ隙に咲は茅場を飛び越える。茅場が一瞬、注意が逸れる。
「そこぉ!」
迷切での突刺。
「・・・ふっ」
だが防がれる。
「らぁっ!」
負けじと擬音で切り上げるが、茅場は盾を少し動かしただけでそれを防いだ。その体を捻った体制から後ろ回し蹴りを放つが、それすらも弾かれる。
「盾の範囲広すぎだろ・・・!」
「だったら二対一の利点を活かすまでよ!」
咲が反対側からリパルを振るが、そちらは剣で対処される。
「ハァッ!セェイッ!」
「オオァ!ダラァッ!」
お互いの連続攻撃も弾かれ、しかも・・・
ヒュン!
「っ・・・!」
反撃する余裕まである。・・・どうやら茅場自体の能力もかなり高いようだ。
「その程度かね?守護者とやらの力は!」
「まだまだこれからだ!」
「油断してっと死ぬぜ!」
俺達は同時に突きを放つが、剣と盾で受け流される。
「く・・・あっ・・・!」
咲が振り返り、剣を振ろうとした時・・・リパルが光った。
『は、発動モーションの誤認!ソードスキル発動ッス!』
「くっ・・・そぉ!」
当然弾かれ、隙が出来る。
「・・・!」
「させるか・・・!」
俺が間に入り、茅場の一撃を防ぐ・・・が、盾による一撃が俺と咲を吹き飛ばした。
「っ・・・!」
「亮
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ