『終戦と報復』
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だ?」
「うあっ!?な、何だい深羅?」
……あからさまに怪しいなコイツ
「いや、何で根本のズホンを漁ってんのか……あぁ」
「い、いや、これはその!?」
今一瞬ではあったが、明久のポケットから何やら可愛らしい封筒が見えた。恐らく姫路の物だろう……ったく、格好つけやがって
それに気付いた俺はニヤニヤしながら明久の顔を見る
「ハハッ…良いぞ若人よ!」
「な、何だよ…年寄り臭いなぁ」
「何でもねぇよ…ま、返すなら早く行ってこい。本人に気付かれる前によ」
「なっ!?気付いてたの!?」
「さぁな〜。ま、頑張れ」
俺は明久から逃げるように出ていった…根本のズボンを持って
◇
あの後、焼却炉に根本のズボンを突っ込み、お陀仏となった…うん、良いことした後って何かスッキリするよな!
そして今、荷物を取りに教室へ向かっている途中である
「も、もう一度壁を壊したい!」
Fクラスのドアに手を掛けた時、とあるバカのトンデモ発言が聞こえてた
「……明久、もう一度壁を壊したら留年だぞ…?」
「し、深羅!っていつからそこに!?そして僕はもう一度壁を壊したいって言う願望は無いからね!?」
「分かったから。腕の良い精神科を紹介してやるから、話はその後でな?」
明久を軽くあしらう様にしポケットから携帯を取り出す
「だから誤解だってば深羅!それに精神科に行く程僕の頭は異常じゃないよ!?」
……いや、ねぇ、あの明久ですから、ねぇ?
「……ま、んなことは良いか。んじゃ後はお二人でごゆっくりってか?」
カバンを持ち、姫路と明久の声が掛かる前に教室を出ていく
◇
「……今日はシフト入ってないし、誠に暇であろー」
フラフラと廊下を歩いていると――
「おい!ちゃんと歩け!」
「お、お前等!こんな事をして後でどうなるか分かっているのか!?」
Fクラスの男子に連れて行かれている根本の姿があった……チャイナ服で
「もし何か抵抗すれば、悪鬼羅刹と天災鬼神の名の下に私刑が下されるだけだ…死にたくなければ言うとおりにするんだ」
何か、本人の承諾得てないのに俺も私刑する事なってるし。ま、いいけどねぇ
「ち、ちくしょおぉぉぉ!!覚えてろ坂本雄二、東條深羅あぁぁ!!」
…負け犬の遠吠えはまさにこの事
「……さて、帰るか」
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