暁 〜小説投稿サイト〜
バカとテストと召喚獣〜規格外の観察処分者〜
『終戦と報復』
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だ?」

「うあっ!?な、何だい深羅?」

……あからさまに怪しいなコイツ

「いや、何で根本のズホンを漁ってんのか……あぁ」

「い、いや、これはその!?」

今一瞬ではあったが、明久のポケットから何やら可愛らしい封筒が見えた。恐らく姫路の物だろう……ったく、格好つけやがって
それに気付いた俺はニヤニヤしながら明久の顔を見る

「ハハッ…良いぞ若人よ!」

「な、何だよ…年寄り臭いなぁ」

「何でもねぇよ…ま、返すなら早く行ってこい。本人に気付かれる前によ」

「なっ!?気付いてたの!?」

「さぁな〜。ま、頑張れ」

俺は明久から逃げるように出ていった…根本のズボンを持って



あの後、焼却炉に根本のズボンを突っ込み、お陀仏となった…うん、良いことした後って何かスッキリするよな!
そして今、荷物を取りに教室へ向かっている途中である

「も、もう一度壁を壊したい!」

Fクラスのドアに手を掛けた時、とあるバカのトンデモ発言が聞こえてた

「……明久、もう一度壁を壊したら留年だぞ…?」

「し、深羅!っていつからそこに!?そして僕はもう一度壁を壊したいって言う願望は無いからね!?」

「分かったから。腕の良い精神科を紹介してやるから、話はその後でな?」

明久を軽くあしらう様にしポケットから携帯を取り出す

「だから誤解だってば深羅!それに精神科に行く程僕の頭は異常じゃないよ!?」

……いや、ねぇ、あの明久ですから、ねぇ?

「……ま、んなことは良いか。んじゃ後はお二人でごゆっくりってか?」

カバンを持ち、姫路と明久の声が掛かる前に教室を出ていく



「……今日はシフト入ってないし、誠に暇であろー」

フラフラと廊下を歩いていると――

「おい!ちゃんと歩け!」

「お、お前等!こんな事をして後でどうなるか分かっているのか!?」

Fクラスの男子に連れて行かれている根本の姿があった……チャイナ服で

「もし何か抵抗すれば、悪鬼羅刹と天災鬼神の名の下に私刑が下されるだけだ…死にたくなければ言うとおりにするんだ」

何か、本人の承諾得てないのに俺も私刑する事なってるし。ま、いいけどねぇ

「ち、ちくしょおぉぉぉ!!覚えてろ坂本雄二、東條深羅あぁぁ!!」

…負け犬の遠吠えはまさにこの事

「……さて、帰るか」
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