『終戦と報復』
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て、試召戦争の準備が出来てると宣言して来い。そうすれば今回は設備については見逃してやっても良い……ただし、宣戦布告はするな。すると戦争が避けられないから、あくまで戦争の意思と準備があるとだけ伝えるんだ」
「……それだけでいいのか?」
それで済むと思っておるのかね根本?
「ああ、Bクラス代表ががコレを着て先程言った通りの行動をしてくれたら見逃してやろう」
そう言って雄二が取り出したのは、秀吉の変装の為に用意しておいた女子制服…ザマァ
「坂本君、そうじゃないでしょ?」
雄二の条件に異を唱えたのは……まさかの飛鳥だった
「司馬、何か不満でもあるのか?」
「あるよ」
飛鳥はひと呼吸置き━━
「やるなら徹底的にだよ!様々な衣装を着させて撮影会は勿論、写真集なんてどうかな?」
「おぉ、その案は使わせてもらうぜ!流石だ軍師飛鳥!」
……イキイキとしてんなぁ、雄二と飛鳥の奴。まぁ面白いから問題なし!
「よ、寄るな変態グフゥ!?」
Bクラスの男子が根本の腹部に一発…スジいいなアイツ
「取り合えず黙らせました」
「お、おぅ、ご苦労」
変わり身の早さに呆気を取られ、明久を初めとするFクラス全体が罪悪感を感じ始めていた……え、俺と飛鳥?んなもん微塵も感じませんが?
「……ぅ、うぅん……」
うめき声を上げ始めた根本…まだ寝てて貰おうか
「は〜い、まだ寝てろ腐れ外道」
「グブボゥ!?」
水月……つまり鳩尾に一発ブチ込む
「う〜ん…コレどうやって着せるんだろう…」
当たり前なのだか、男子と女子の制服は構造が違う為作業は早い段階から難航し始める
「私がやってあげるよ」
「そう?折角だから可愛くしてあげてよ」
「それは無理、土台が腐ってるから」
「それは言い過ぎだぞ……俺からの餞別で、ファブリー○とアルコールの消毒液だ。明久も使えよ?」
「深羅、ソッチの方が酷いと思うんだけど……それじゃ頼んだよ」
「着せかえ終わったらファブリ○ズを吹きかけてやるとイイ。消毒も忘れずにクラス全員に回してな?」
「……見かけによらず優しいのね、東條君って」
「元はこーなの、皆して不良だーヤクザだー何だ言ってっからよ。風評被害も甚だしいわ」
ちょいと喧嘩強いからって散々言いやがって……
「フフッ、見直したわよ東條君の事。まぁとりあえず有り難く使わせてもらうわ」
「……見直される事とかあったのね俺」
ちょいと傷つくのよ?…まぁとりあえずいい事をしたのには変わりないから問題ない
◆
あの後、明久は根本から奪ったズホンのポケットを漁っていた…何やってんだアイツ?
「おい明久、なにやってん
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