コードギアスR1
0146話
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「日本人を名乗る皆さん、お願いがあります。死んでいただけないでしょうか?」
そう言葉を発したユーフェミア。だが、何故だ? 俺がホワイトスターにいたのはたった1日。それが……まさかっ!?
「エキドナ、俺が転移した後に後を追って来たな。それはどのくらいの時間が経ってからだ?」
「2ヶ月程ですが」
……やはり、か。俺がこの世界に来てからエキドナと再会するまでには半年近く掛かっている。だが、エキドナにとっては2ヶ月しか経っていないのだ。つまり……
「次元の狭間の影響か何かで時間の流れが違うのか」
ギリっと、奥歯を噛み締める。完全に計算外の出来事だ。だが、それにしてもホワイトスターで過ごしたのは1日のみ。それがこっちの世界では既に1ヶ月近く経っているだと?
そんな事を考えている間にも、モニタでは再度ユーフェミアが口を開く。
「えーっと自殺して欲しかったんですけど、駄目ですか? じゃあ、兵士の方々皆殺しにして下さい。虐殺です!」
その言葉に、モニタに映っている会場はしんと静まりかえる。舞台の上でダールトンが何か指示を出しているが、恐らく放送を中断させようとしているのだろう。だが……それは遅かった。いや、もしここで放送を中断させようとしても黒の騎士団のディートハルトやラクシャータ達がハッキングしてそれを不可能にしていただろう。
パァンっ!
その銃声は、静まりかえっていた会場の中で奇妙な程に響き渡った。そして、ユーフェミアの丁度正面に座っていた老人が胸を血に染めて崩れ落ち、周囲の日本人から悲鳴が上がる。
「さぁ、兵士の皆さんも早く!」
「ユーフェミア様!」
兵士へと日本人の虐殺を命じるユーフェミアへ、後ろからダールトンが声を掛ける。
「一体どうなさったというのですか。おやめください、こんなこ」
パァンっ!
再度響いた銃声。その銃口は日本人ではなくダールトンへと向いていた。
「ぐっ、おぉっ……」
そのまま撃たれた腹を押さえながら踞るダールトン。それを見ているユーフェミアの目は、聞き分けのない子供を見るような目だった。
「ごめんなさい。でも、日本人は皆殺しにしないといけないの」
そして、周囲の兵士へと声を掛ける。
「さぁっ! ブリタニアの皆さん、皆殺しの時間です!」
その言葉の後に広がったのは、まさしく虐殺としか言いようのない光景だった。グロースターが鳩尾に装備している対人機銃により式典の会場にいる日本人へと銃弾のシャワーを浴びせ、ランスを横薙ぎにすると数人の日本人が吹き飛ばされる。サザーランドのアサルトライフルで銃弾が撃ち込まれ、KMF特有の速度で走り回り日本人を轢き殺す。また、歩兵に関してもその手に持ったマシンガンを使って思
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