コードギアスR1
0146話
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う存分日本人へとその弾丸を撃ち込む。
「……クソがあぁぁっっっ!」
モニタの近くにあったベンチに向けて、拳を振り下ろす。成長チートによる桁違いの身体能力と、インファイトLV.9の効果によりそのベンチは粉々に砕け散る。
周囲にいるブリタニア人やイレブンが俺の方を見て唖然としているが、今はそんな事に気を払う余裕はない。
何故だ、どうしてユーフェミアがあのような事をしないといけない? あの心優しい少女が。ギアスを使ったゼロのせいか? それとも特区日本を許可したシュナイゼル? ……いや、違う。俺のせいだ。原作介入して本来のコードギアスの流れを変えるとこの虐殺を阻止出来ないからと、積極的に行動を起こさなかった為だ。
なのに肝心な時に間に合わなかった。
「隊長!」
エキドナが下を見ながら考え込んでいる俺の腕を取る。その顔にはいつもは無表情に近いクールビューティのエキドナらしからぬ心配そうな表情が浮かんでいた。
その顔を見て、徐々にだが俺の心の中で荒ぶっていた嵐は静まっていく。
そう、既に虐殺は起こってしまったのだ。なら俺がやるべき事は何だ? このまま原作通りに進むのをただ見ている? いや、この世界での俺の居場所はどこだ? そう、コーネリア直属の部下だ。ならせめてコーネリアだけは何があっても守ってみせる!
「……エキドナ。このまま政庁へと向かう」
この状況をコーネリアが見ていたら、まず間違いなく出撃する筈だ。だが、道中でコーネリアは知るだろう、愛する妹の死を。
「了解しました」
エキドナが頷くのを確認し、政庁へと急ぐ。常識外れの肉体能力を持つ俺と、Wナンバーズとして人間以上の能力を持っているエキドナ。そんな俺達が全力で走れば政庁までの距離はそう大した物ではない。
走り出して10分も経たないうちに政庁へと辿り着く。その周囲にいるブリタニア人達は式典の様子を見ていたのだろう、どこか落ち着かないように見える。
その様子を見ながら政庁へと入ろうとしたその時、入り口のガードマンが俺達の前へと立ち塞がった。
「現在政庁は職員以外は立ち入り禁止となっている。すまないが後日出直して貰いたい」
これもあの映像の影響なのだろう。だが、俺はこんな所で立ち止まっている訳にはいかない。
「俺はアクセル・アルマー。このエリア11総督のコーネリア・リ・ブリタニア直属の部下だ」
「し、失礼しました!」
コーネリアの名前が利いたのか、慌てて道を譲るガードマン。その様子を横目に政庁へと入り軍部へと急ぐ。
「隊長、今回の騒ぎで戦いが起きるとお思いですか?」
政庁の中を進みながら、俺の後ろを付いてくるエキドナが尋ねてくる。
「ああ、間違いなくな。俺の知っている歴史でもそうなってい
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