第三幕その三
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「私もまた血は好むところではない。安心せよ」
「何を仰りたいのかわかりませんが」
慣れたものであった。どうやらこうしたやり取りは日常的に行われているらしい。
「ふむ、まあよい」
ボリスはそれ以上言うことはなかった。
「して何の用だ」
あらためて問うた。
「公爵自身のことか」
暗に彼が常に野心を抱き、皇帝の座を狙っていることを揶揄した。
「国家のことです」
彼はしれっとしてこう述べた。
「国家の一大事です」
「二人の侯爵かな」
プーシキン達との密談を陰に込めてきた。
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