真の姿
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黒い一室の中央にたくさんのノイズが入っている。その近くには老人の姿が見える。
「ふんっ、あの程度でくたばるようなやつだったとわな。生きる術はあいつが特化してるだろうと思って選んだが、正直人選を間違えた。適合率が高いやつがもう一人いたからもう一人の方がよかったかもしれん」
「いいえ、そのようなことはありません。あやつは、武器がまだ本命の両手剣ではありません。それに、本当に力を使うとしたら命がけの時のみでしょう。それに黒の剣士よりもあやつの方がいいです。頭の回転の速さや適合率ではなく力の扱い方は間違いなくこいつのほうが一枚も二枚も上手でしょう」
老人はノイズに向かって話しかける。
「そうか……。なら、そろそろ力も戻ってきたころあいだ。ペインアブソーバを」
「いや、その必要はありません。私の予想だとすぐにやつはあの世界の真実に辿り着くでしょうから」
「お前が言うならそうしよう、最適化。だが、早くしろよ。この狭い中じゃ力は半分しか戻らん。あの世界に早く根付かねばならん」
「もう少しなので辛抱してください」
「……わかった。なるべく早くしろ」
「わかりました。我が主」
そしてノイズは消えて、フィッティングと呼ばれた老人も消えた。
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