真の姿
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!」
「いや、ゲームの中だからそんなに痛くないからいいって」
そう言って離すとリーファとゲツガは身体を起こす。リーファはトンキーの背中をなでながら言った。
「ほんと、一時はどうなるかと思ったけど、トンキーに助けられたね。ありがとー、トンキー」
そう言うとキリトの胸ポケットからユイが抜け出してトンキーの背中に降りるとすりスリとなでながら言った。
「ほんとにありがとうです、トンキー!お兄ちゃんたちも感謝するですよー」
「わかってるよ。ありがとな、トンキー」
ゲツガもトンキーの背中をなでていうと、トンキーは耳をわさわさと動かした、ようなきがした。
しかし、どこに向かうのだろうかと、思いキリトたちにも聞いてみると、わからないと、トンキーに任せると帰ってきた。まあ、わかるのはトンキーだけだよなー、とため息を吐いて、トンキーに任せた。トンキーはどんどん上に上昇していく。向かっているのは天蓋のようだ。
そしてトンキーが大きな螺旋を描いて高度が上がるにつれてヨツンヘイム全土が視界いっぱいに広がる。
「わぁ……」
リーファはその光景に声を上げる。それもそのはずだ。この世界は下はとても残酷な場所でしかなかったが上から見ると雪や氷がとてもいい感じのコントラストを成していた。その光景に見ているとある思いが芽生える。この景色をユキにも見させてあげたいと。しかし、彼女は今、どこにいるかはまだ分かっておらず、この木の根の上の天辺に行くしかない。
しばらく、その景色を見ていると急にリーファが魔法を使って結晶を取り出した。それが気になり聞いてみる。
「何だ、それ?」
キリトも気になったようで近づいてくる。リーファはそれを聞いて答えた。
「遠見氷晶の魔法よ。あのでっかい氷柱の先っぽに何か光ってるでしょ……」
そういわれたのでゲツガはその方を見ると何か小さいものが光っていた。形は剣のようだ。しかし、剣とはわかるが何の剣とはわからない。と、急に遠見氷晶を覗いていたリーファが急に声を上げた。
「うばっ!!」
「どうしたんだ?邪神でも来たのか?」
「ち、ちがうの……あの剣……」
そう言ってリーファは氷柱を指差して言った。
「せ……聖剣エクスキャリバーだよ。あれ。前にALOの公式サイトで写真だけ見たもん……ユージーン将軍の持つ魔剣グラムを超える、たった一つの武器……今まで所在も解らなかった、最強の剣」
「さ、最強……」
その言葉を聞いたゲツガとキリトは唾を飲み込んだ。
氷柱の先にある光る剣を見ていたゲツガは視線を引き剥がし、行く先を確認した。二つの物が視線に入る。一つは氷柱の中ほどからプラットフォーム上に飛び出したバ
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