第6話
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た」
我の勘は間違いでは無かったのだ。やはり、我より年長の者に相談したのは正解だった。
「なに。気にする事は無いさ。夢の大事な親友なのだからな。また、何時でも相談しにくるが良いさ」
「そうね。何かあったら相談なさい。私は姉さんと違って確実に力になるから」
「ありがとうございます。そうだ!我友夢はどうされたのだ?」
「あー。うん。夢とハルには衝撃が大きすぎた様だ。そこでダウンしてる」
森羅殿が指を指す。そこには南斗星に介抱されてる夢と、田尻殿に介抱される小十郎と千春がいた。錬と美鳩が濡れたタオルを額に当てるなどしている。
「まあ、後は二人でゆっくり話しなさい。私達は、静かにしてるわ」
「重ね重ね感謝致します。悠斗。先程の言葉を言ってくれぬか!?」
悠斗は苦笑いしながら、我の耳元に寄ってきた。
「では、揚羽様。お慕い申しております。好きです揚羽様。一人の男として」
我は一気に心臓が止まりそうになった。嬉しくてたまらなかった。顔が再び熱くなる。
我は再び悠斗の頭を抱き締める。
「悠斗。我も好きだ!大好きだ!ずっと、側にいてほしい。だがら!我に付いてまいれ!」
「はい。揚羽様。付いて行かせて参ります」
悠斗はそう言って我の唇を塞ぐ。我は本日3度目のキスをするのだった。
揚羽sideout
おまけの久遠寺家
九鬼揚羽一行が帰宅したあと、長女森羅と次女未有はリビングで酒を酌み交わしていた。
「ふぅ。揚羽の相談事が上手くいって良かったよ。まあ、あれだけ面白いものを見れたしな」
「そうね。一人の女としては羨ましいわね。悠斗なら、揚羽を大事にするでしょうにね」
互いにワイングラスを傾けながら、話をする。
森羅と未有はそれぞれ、ワインを口にする。
「はぁ。私にもいい男が現れないかな?流石に私より、年下に恋人が出来たのを見せ付けられたら羨ましかったぞ」
「あら?最近姉さんは、錬にちょっかい出してるじゃない。てっきり、錬狙いかと思ったのだけど」
「さてな。それに、ミューたんだって錬にちょっかい出してるじゃないか」
「姉さん程じゃ無いわよ。しかし、悠斗か。いい男だったわね」
ワインを飲んでいた森羅は、グラスを口から離して答える。
「そうだな。もし、悠斗が揚羽のところで拾われていなくて、家に来ていたら今頃誰かと付き合ったかも知れないな」
「そうね。否定できないわ。まあ、ifはあくまでifでしか無いわ。まあ、あの二人に祝福があることを祈るだけね」
「それもそうだな。なら、二人の記念に」
「「乾杯」」
チンとグラスを当ててワインを口にする二人の女性がいた。だが、それを見ていたのは空
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ