第6話
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力するしか無いだろうな。強くなるのに近道は無いからな。後は、訓練以外に実戦で経験を積むしか無いな」
「あれ?なんだ、アドバイスは普通なんだな。てか、此所(久遠寺家)は禁煙だぞ!」
「ああ。それくらいは分かってるさ。だいたいこれはタバコじゃなくて、禁煙パイポだ。タバコは吸わないさ。揚羽様の成育に悪影響が出るかも知れないからな。だいたい、強くなるてのは本人の意志が重要だ。後は、才能が何処までついてくるかさ。まあ、努力が実を結ぶかは分からないけどな」
そう言って、禁煙パイポをポケットに閉まった。俺達はそのまま屋敷の中に戻るのだった。
上杉錬sideout
悠斗side
田尻殿との手合わせを終えた俺達は、久遠寺家の屋敷の中に戻りリビングで寛いでいる女性陣と合流した。田尻殿との手合わせの結果を久遠寺家の方々に報告したら、大層驚かれてしまった。
森羅様、未有様、夢お嬢様は信じられないと言った表情をされていた。
田尻殿も負けを認めていたので、俺の報告に同意してくれた。
それから、未有様に半ズボンを履かないか凄まじく勧誘されたが、丁重に断っておいた。
今は、リビングで久遠寺家の方々と談笑しているところだ。俺の隣には錬と小十郎と南斗星がいる。
「なあ?悠斗はどうして九鬼家に仕える事になったんだ?」
「あ!確かに僕も気になるな」
「それはな「それは、悠斗が九鬼家に仕える事が既に運命だったからだ!!」って、被せんなよ小十郎!」
俺が理由を話そうとした途端、まさかの小十郎が遮ってきた。いきなり訳の分からん事を言って、俺の台詞を潰すとかどんだけだよ小十郎。
「悠斗が揚羽様の侍従になることは、既に運命ずけられていたからだ!」
「喧しい!黙れ!」
「ゲフ!ギフ!ガン!ゴホー!グフォ!?」
小十郎に5発拳を打ち込む。小十郎は断末魔を叫びながら、リビングの床に倒れた。
「俺は・・・生きる!!揚羽様・・・」
「あ!ごめんなさいね。たまたま、見えなかったので」
倒れた小十郎は、未有様におかわりの紅茶を入れる為にポットを持った美鳩さんに、頭を踏まれて気絶してしまった。
「あははは?!流石に小十郎君は大丈夫かな?」
「まあ、小十郎なら大丈夫でしょう。ハルが一応手当てしてますし」
「まあ、簡単に死ぬような奴じゃないしな。生身で大気圏突入するとか、メガ粒子砲くらっても死ななそうだしな」
救急箱を持った千春に介抱される小十郎。千春は包帯を巻いてあげる辺りが優しいな。そんな二人を尻目に話を元に戻す。
「と、俺が揚羽様に仕えた理由だったな。まあ、簡単に言えば揚羽様に拾われたからだ」
「「拾われた?」」
「ああ。揚羽様に倒れている
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