第二章
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あれやこれやと話した、今度の話は。
「二組の豊口だけれどな」
「ああ、あの背の高いバスケ部の」
「あいつ俺に御前のこと聞いてきたんだよ」
「何で俺になんだよ」
「さあな、けれど俺に御前のこと色々と聞いてきたからな」
「それってあれか」
俺はその話を聞いてすぐに思った。
「あいつが俺のことな」
「そうじゃないのか?」
「だったらいいけれどな。そりゃやっぱり俺だってな」
彼女が欲しい、そしてデートやらその中であれやこれやとしたい。
「嬉しいけれどな」
「じゃあ豊口と話してみるか」
「ちょっと会ってみるな」
実際にその豊口と会おうとした、そこでだった。
ツレは俺にこう言って来た、俺の背中を勢いよくどんと叩いてから。
「頑張れよ、応援するからな」
「応援してくれるのかよ」
「こういう話こそ応援しないと駄目だろ」
それでというのだ。
「だからな、頑張れよ」
「悪いな」
「お礼はいいさ、その代わりな」
「ああ、若し俺に彼女が出来たらな」
「俺にも紹介してくれよ」
「わかってるさ」
俺達は下校中も二人で笑顔で話した、そして。
俺はその豊口と会って告白を受けて彼女が出来た、今度は俺が豊口と話をしてツレのその彼女を紹介してもらった。
これでツレも彼女が出来た、だがそれでも俺達の関係は変わらなかった。
いつも一緒だった、それであれやこれやと話した。
「何か彼女出来てもな」
「それでもだよな」
俺は笑顔でツレに応えた、今はクラスで話している。
「俺達変わらないな」
「そうだよな」
「波長が合うんだよな」
「だよな、妙にな」
馬が合う、そういうことだった。
「最初会った頃からな」
「仲良く出来たな」
「不思議だよな、ここまで相性がいいなんてな」
「それでだけれどな」
ここで俺は言った。
「今度のダブルデートだけれどな」
「ああ、それか」
「何処に行くんだよ、一体」
「映画館行くか?」
ツレはこう提案してきた。
「そうするか」
「映画は何だよ」
「ハリーポッターがいいだろ」
こんな話も二人でしたのだった。
しかしここでだった、ツレは。
いきなり入院した、とはいっても交通事故とかじゃなくて盲腸だった。はじめてのダブルデート前によりによってだった。
入院してすぐに手術が行われ面会可能になったその日にだった、俺はツレの病室に行った、するとベッドに寝ているそいつに言われた。
「御前が最初だよ」
「見舞いに来たのはか」
「ああ、親父やお袋以外に来た奴だとな」
俺がはじめてだというのだ。
「よく来てくれたな」
「見舞いの品はこれな」
カステラだ、こいつの好物だ。
「まあ少しずつ食ってくれよ」
「悪いな、それもか」
「で、盲腸の
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