第一章
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じょーじょーゆーじょー
「よし、ジャンケンでだな」
「ああ、それで決めるからな」
俺達はクラスの後ろで対峙しながら言い合っていた、時間は三時間目が終わった後の休み時間だ、次の四時間目が終われば。
お昼だ、そしてお昼と言えばだ。
「どっちがパンを買いに行くか決めるぞ」
「望むところだ」
お互いに睨み合いつつ言い合う。
「俺は焼きそばパンだ」
「俺はメロンパンだ」
それぞれ金は出す、けれどだ。
どっちが売店まで買いに行くのかを決める、今はその時だった。
俺も目の前にいるこいつも真剣だ、それで運命が決まるからだ。
一瞬だが永遠みたいな時間が流れた、そして。
俺は言った、俺からだった。
「一、二でな」
「ああ、お互いに出すからな」
「後出しはやり直しだぞ」
「無効だな」
このことも確かめ合う、それから。
俺はこの言葉を出した。
「一、二の」
ツレもごくりと喉を鳴らした、そして俺の最後の言葉を待った。
「三で!」
「ジャンケンホイ!」
この言葉は同時だった、俺は勢いよくグーを出した、ツレが出したのは。
チョキだった、勝負は一瞬で決まった。
俺はグーとチョキを見たその瞬間に飛び上がって喜んで叫んだ。
「よし、じゃあ焼きそばパンな」
「ちっ、わかったよ」
「なかったらジャムパンかカレーパンな」
「カレーパンかよ」
「そっちは絶対に売れ残るかなら」
何故かカレーパンは売れ残る、俺達の学校の売店ではそうだ。それで保険で俺はこいつこう言ったのだ。
「ジャムパンもなかったらな」
「ああ、わかったよ」
「四時間目終わったらダッシュで頼むぜ」
「あとジュースはどうするんだよ」
「牛乳頼むな」
それを頼んだ、パンとそれの分の金を財布から出しながら。
「じゃあな」
「わかったぜ。じゃあな」
ツレは苦笑いと共に俺の金を受け取った、そしてその四時間目の後で。
俺達は校舎の屋上のベンチに並んで座ってその昼飯を食った、俺のパンは幸い焼きそばパンでツレはメロンパンだ。
その焼きそばパンを食べながら俺はツレに顔を向けて言った。
「なあ、昼ってな」
「何だよ」
「弁当食っただけじゃ足りないよな」
お袋が作ってくれたそれだけではとてもだった、本当に。
「全然な」
「まあな、俺達陸上部だしな」
「食わないともたないよな」
「本当にな、ただな」
「ただ?何だよ」
「いや、最近部活滅茶苦茶走ってないか?」
ツレはメロンパンをトマトジュースで流し込みながら俺に言って来た。
「どうもな」
「そういえば走る距離増えたよな」
「長距離なりダッシュなりな」
「これでもかって走ってるな」
「部長が練習メニュー変えてか
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