第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(7)
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はいんないよぉ……ああぅ、だめだよぉ……なんだか、見えなくなってきたよぉ……目の前まで、まっしろになってきたよぉ……」
キン肉マンルージュの目からは、どんどんと光が失われていく。
光を失った目は、もうどこも見てはいない。
キン肉マンルージュはぼんやりとした、どこも見ていない目で、真・悪魔将軍プペを見つめる。
「プペプペプペプペプペッ! だいぶ効いてきたようだなあ。だが、まだだ。貴様の思考力を、完全に奪い取ってやるぞ!」
真・悪魔将軍プペは握手している手の握力を倍加させた。キン肉マンルージュの手からはバキボキッと、鈍い骨音が聞こえる。
キン肉マンルージュは痛みを感じていないのか、無表情のまま、真・悪魔将軍プペの握手を受け続ける。
「ひううぅうぅん……ふひゅぅぅううん………………」
キン肉マンルージュは口角からよだれを垂らしながら、うめく声すら上げなくなってしまった。
そしてぐらぐらと、ブリッジが揺れだす。
「そろそろか」
真・悪魔将軍プペがそう言うと、背を反らせていたキン肉マンルージュは、力なく背をキャンバスにつけてしまう。
“どずぅん”
ブリッジは崩され、真・悪魔将軍プペの身体がキン肉マンルージュの身体を押しつぶす。
「………………」
キン肉マンルージュは苦しむ様子もなく、何も無かったかのように、ただただぼんやりと遠くを見つめている。
「プペプペプペプペプペッ! なんともはや無様であるな。もはや心臓が動いているだけの、ただの肉塊だな」
真・悪魔将軍プペは、のそりと身体を起こす。
「ッ! ひゃあああああッ! ですぅ!」
全身が完全に弛緩してしまっているキン肉マンルージュを見て、ミーノは驚きの悲鳴を上げた。
微動だにしないキン肉マンルージュは、目から、鼻から、口から、涙と鼻水と唾液を垂らしている。
唯一の救いというのか、不幸中の幸いと言っていいのだろうか、異常なまでにおもらしを気にしていたキン肉マンルージュは、尿だけは垂れ流してはいなかった。
「プペプペプペプペプペッ! ほう? ションベンガキ超人のくせに、ションベンを漏らさんとはな。たいがいの奴は、派手に放尿や脱糞を見せつけてしまうのだが。まったく、サービス精神に欠ける小娘だな。いっそド派手に、ションベンとクソを撒き散らせて見せたほうが、観客も沸きに沸いただろうに! プペプペプペプペプペッ! まあ、それが歓喜の声なのか、嫌悪の悲鳴なのかは、わからぬがなあ」
ミーノは唇を噛み締めながら、ひどく悲しい顔をして、真・悪魔将軍プペに叫び上げる。
「ど、どこまで腐っているのですぅ! 真・悪魔将軍プペ! なんでそんなひどいこと、平気で言えるのですぅ!」
「プペプペプペプ
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