第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(7)
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、動かぬ……動かぬぞ!」
真・悪魔将軍プペはむきになって身体を揺するが、しゃちほこの格好から動くことができない。
「またまたまた、ざーんねーんでーした、だよ! 真・アクペちゃんは、絶対に動けないよ!」
「な、なんだと?! どういうことだ!?」
キン肉マンルージュは薄い胸を張りながら、腰に手を当てて説明をする。
「キン肉バスターは別名、五所蹂躙絡み。つまり5ヶ所の急所を封じることができるんだよ。それでもって、キン肉ルージュドライバーは4ヶ所が封じれるの。だからね、計9ヶ所を封じたんだもん、動けるはずがないよ」
「封じた? だと……9ヶ所を封じた、だと……それでは、貴様……余に九所封じを仕掛けたと、そう言いたいのか?」
キン肉マンルージュは薄い胸を更に反らせながら、フンと鼻息を吹き出して答える。
「そうだよ! これが正義版九所封じ、不滅の九所封じだよ!」
真・悪魔将軍プペは動かない身体を揺らしながら、高らかに笑い出した。
「プペプペプペプペプペッ! プペプペプペプペプペッ! なるほど、そうか! 不滅の九所封じときたか! だがな」
真・悪魔将軍プペは両手をキャンバスにつけて倒立し、勢いをつけてリングに着地する。そして何事もなかったかのように、キン肉マンルージュに立ちはだかる。
「ッ! な、なんで?! どうして動けるの!?」
「プペプペプペプペプペッ! 教えてやろう、なぜ余が動けるのかを!」
そう言うと、真・悪魔将軍プペは全身から大量のデヴィルディスペアを噴き出させた。真・悪魔将軍プペの全身を覆っているデヴィルディスペアが、ゆらゆらと妖しく揺れている。
「貴様がマッスルアフェクションで肉体を操っているのと同じで、余もデヴィルディスペアで身体を操ることができるのだ。つまり余の身体を封じても、無意味だということだ」
そして真・悪魔将軍プペは頭のてっぺんを、人差し指でとんとんと叩いてみせる。
「更に、貴様は九所封じに失敗している。正確には、貴様が封じたのは7ヶ所。残りの2ヶ所である余の思考力と、そしてここ、脳天を封じておらぬわ」
「そんな……あと2ヶ所、足りなかったなんて……」
落胆するキン肉マンルージュを、真・悪魔将軍プペは愉快そうに眺める。
「余は思考力と脳天の2ヶ所、そして貴様は思考力と首の2ヶ所、互いに封じ残しているということだ。どうやらこの試合、残り2ヶ所を先に封じた者が勝者となりそうだな」
キン肉マンルージュは真・悪魔将軍プペとの距離を長く取り、防御に特化した構えをとる。そして、真・悪魔将軍プペの思考力と脳天を封じる手立てを模索する。
「……真・悪魔将軍プペの脳天を封じる技……キン肉バスターとキン肉ルージュドライ
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