第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(7)
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せている。
「プペェ……ふざけんなよ……ボクはまだやれるよ……やれるんだよ……」
真・悪魔将軍プペはのそりと動きだし、ふらふらになりながらも無理やりに立ち上がった。
全身がピンク色に輝いている真・悪魔将軍プペは、よちよちしたおぼつかない足取りで、キン肉マンルージュに歩み寄る。
「ボクは……ゼネラルさまにごメイレイいただいたんだ……おまえを……てめーをぶっころすようにって……てめーを……」
真・悪魔将軍プペは力を振り絞るように、手をキン肉マンルージュに向けて伸ばす。しかしその手は、ぼろぼろと崩れていく。
「プペェ?! な、なんだよこれ!?」
まるで朽ちたフランスパンのように、ぼろぼろと砕けていく。
全身が崩れていくのを見て、真・悪魔将軍プペは困惑し、嘆く。
真・悪魔将軍プペの身体はどんどんと崩れていき、遂には立っていることもできないほどにぼろぼろになってしまう。
真・悪魔将軍プペはバランスを崩し、リングに身体を打ちつけるように倒れた。すると真・悪魔将軍プペの身体は凍った薔薇のように、粉々になってしまった。
そして胸にあったノワールプペの顔だけが、リング上に残った。
「ちくしょう……ボクは……ボクはまだ、やれるのにい……」
顔だけになってしまったノワールプペは真っ黒い涙を流しながら、声を大きくして泣きわめく。
「ちくしょう! ちくしょうッ!! ちっくしょーーーーーーうッ!!! ボクはノワールプペ! ボクはあのおカタにつくられた、サイコーケッサク! まけてなんかいない! ボクはまけてなんかいないぞおおおぉぉぉ!!」
「キャハハハハハハハッ! しょーがない子ちゃんねェ〜」
甲高い幼い、しかし妙に色っぽい声が、真上から聞こえる。
そしてノワールプペの顔が、真上に向かってふよふよと上がっていく。
その場にいた者全員が、真上に顔を向けた。
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