ライザー戦開始
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『ライザー・フェニックス様、クイーン1名。リタイアです』
「おっ、オノレ…………」
「身の程知らずの雑魚が、私の娘候補に手を出そうとなどするからじゃ」
扇子を閉じると同時に龍を消す。必要も無いからの。
「なっ、何者だ…………」
「私の名を問うか。だが、答えてやらぬな。塵芥に名乗る名など無いのでの」
「きっ、貴様っ!? ふざけるのも大概にしろっ!! 俺は名門であるフェニックス家の人間だぞっ!! それを貴様ぁああああっっ!!!」
「はっ、たかが焼き鳥風情が吠えよるわ。貴様など、せいぜい三流以下じゃな。フォレス・ガロのゴミと同程度か」
「何だか知らんが、無性に腹が立つぞっ!!! この野郎っ!!!」
炎の翼を展開して、こちらへと突撃してきよった。
「ほう…………来るか。よかろう、遊んでやる」
「なめるなぁああああああああぁっ!!!!」
放たれる炎は扇子のひと振りで弾き飛ばすのじゃ。それから、接近して扇子で軽く上から叩いてやる。
「あがっ!?」
それだけで、床を突き抜けて地中にめり込みおった。
「踏ん張りがたりぬの」
「まだだ、まだ負けんっ!! 俺は不死だからなっ!! 貴様が死ぬまで何度でも復活して嬲り殺してやるっ!!」
瞬時に戻って来た焼き鳥。
「ふむ。では、やってみるがよい。ほれ、飛んでこい小童」
取りあえず、今度は上へと扇子で叩き上げてやった。
白音
命令通り、私は焼き鳥を取りに来た。なんだか、邪魔なのが二人いる。城壁の近くにいるから、本陣の強襲でも考えてたみたい。
「シーリス、カーラマイン、本陣はまだですの?」
「はい。もうまもなくかと」
「待て。そこに隠れて居る奴、出てこい」
「…………隠れていない」
普通に城壁を歩いていただけだし。
「我が名はカーラマイン。ライザー様の騎士だ。貴様は?」
「イッセー先輩のルーク」
「何?」
「え?」
「違いますわよね?」
「…………」
不思議がってる。小首をかしげて悩んだ後、理解した。
「訂正。ユーリのルーク」
「そっ、そうですわよね」
「…………という事になってる」
「ちょっ!? どういう事ですの!!」
「ユーリの眷属は全てご主人様…………イッセー先輩の物。ユーリ自身も含めて…………全部のっとてる」
「なっ、なんて身の程知らずな悪魔ですかっ!! シーリス、カーラマイン、やっておしまいなさいっ!!」
「「はっ!?」」
「…………」
「何だ、何か言いたそうだな」
「…………そこはあらほら…………何でも無いです。装着。来てください」
エクスカリバ
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