ライザー戦開始
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くこく」」
大穴が空いたのだから、ゆっくりと場内へと歩いて侵入する。
「ふむ。早速来おったの。どれ、お前達にここは任せるぞ」
「うん。任せて」
「では、私はサポートに回ります」
我はゆっくりと扇子を開いて若い者達を見学しておるとするかの。
「ほれ、きたぞ」
双子の姉妹で、チェーンソーを使ってるやつらがこっちへ来よる。ポーン8名の投入か。
「狐び〜むなのじゃ」
九本の尻尾からそれぞれ金色の奔流が発射されおった。それらは全て城の内部を破壊しながら進んでおる。
「「ちょっ!?」」
「火力が違いすぎるの」
「ですね」
九重がやったのは狭い廊下で点では無く面での攻撃。それも大量の魔力を圧縮して放った砲撃じゃ。そうじゃな、ドラゴンショットならぬフォックスショットじゃな
。
「えっと、ここから…………乱射して…………止めは、インディグネ…………」
「いや、オーバーキルだよ」
「そうじゃな」
雨あれれとビームの次に砲弾を叩き込まれたポーンどもは既にリタイアしておるようだの。
『ライザー・フェニックス様、ポーン8名。リタイアです』
「九重、強いのじゃ…………いや、敵が弱すぎるだけか?」
「そうじゃの。これはチュートリアルという奴じゃしの」
「それは白夜叉様ですから…………いえ、否定はしませんが」
しかし、弱すぎるの。
「まあ、良い。リタよ、道を作れ」
「一直線でですか?」
「一直線じゃ」
「御意。おいで、ブリューナク」
光輝く槍がリタの手に現れおった。そして、投擲体勢を取る。
「貫け、ブリューナクっ!!」
投擲された槍は天井を吹き飛ばして上階へと進んで行きおる。破壊力もなかなかで、結構消し飛びおったな。
『ライザー・フェニックス様、ルーク2名。リタイアです』
「うむ。よくやった」
「ありがとうございます」
「では、私は逝くぞ。お主らは適当に探検でもしておれ」
私は飛び上がって上階へと進んで行く。下の二人も本当に探検に行きおったようじゃ。さて、なんとかは高いところが好きと言っただけあって、玉座は高い所に有った。というか、なぜにテラスが全開じゃ?
「きっ、貴様…………」
「見つけたぞ焼き鳥よ」
焼き鳥の側には女が一匹。
「ライザー様――――」
「ユーベルーナ、さが…………」
「――――っ!?」
「遅いの。喰らえ」
私が召喚した龍が女を城の上部ごと食らいつく。バリバリと喰らておるの。
「くそっ、くそっ!?」
焼き鳥は無駄に炎を龍にぶつけおる。
「かっ、かっ、かっ。その程度ではこやつを傷つける事などできぬわ」
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