第十九話「ふはははは! 見ろ、人がゴミのようだ!」
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』よ!」
カーラマインさんが地面に刺さった剣を引き抜く。それに伴い、木場も白銀に煌めく剣を取り出した。そのまま切り結ぶ二人。
うーん、この一騎討ちを邪魔するわけにはいかなそうだし、ここで応援でもするか。
「暇そうだな」
「――っ」
背後から女性の声が! 振り返ればそこには顔の半分を仮面で隠した女性がいた。その隣には西洋のドレスを着た女の子。縦に渦巻いたドリルのような縦ロールと相まって、どこぞのお嬢様といった感じだ。
ていうか、いつの間に背後に回り込んだんだ!?
「鈍くさくて嫌になりますわね。カーラマインったら、頭の中が全部剣と騎士道で占めているのではなくて? 『兵士』を『犠牲』にするときも渋っていましたし。しかもせっかく可愛い子を見つけたと思ったら、そちらも剣バカだなんて、やってられませんわ」
縦ロールの女の子は俺の顔をマジマジと見つめた。な、なんだよ……。
「この子がライザー・フェニックスに楯突いたという『兵士』? ……リアスさまは殿方の趣味が悪いのかしら」
余計なお世話だ!
俺はその場から飛び退き瞬時に籠手を出現させる。
「ブースデッドギア、スタンバイ!」
『Boost!』
力の倍増が始まった。木場はカーラマインさんと戦ってるから俺がこの二人を相手にしないといけないのか。
「イザベラ、相手をしてあげなさい。私は嫌だわ」
「やれやれ、仕方がないな」
縦ロールの女の子に促されイザベラと呼ばれた仮面の女性が前に出る。なんという我が儘発言、だけどこれでやりやすくなったぜ!
「私はライザーさまの『戦車』、イザベラ。悪いけど相手になってもらうよ」
「あ、ああ。それか構わないんだけど……」
チラッと縦ロールの子を見る。イザベラさんが『戦車』ということは、あの子が『僧侶』か。っていうか、そんな我が儘でいいのか?
俺の言いたいことが伝わったのかイザベラさんが苦笑した。
「ああ、彼女は気にしないでくれ。いつもああだしね。元々、このゲームも観戦するつもりらしいし」
観戦!? なんだそりゃ!そんなんでいいのかよライザー陣営!
「まあ、というわけで彼女のことはあまり気にしないでくれ。さあ、そろそろ始めようか、リアス・グレモリーの『兵士』! 噂に聞く『赤龍帝の籠手』の力、見せてもらおうか!」
そう言い、イザベラさんが拳を構えた時だった。
「あーあ、せっかく不意討ちしようと思ってたのに。イッセーが戦うんじゃ意味がないじゃん。ぶーぶー」
いつからそこに居たのか、別行動を取っているはずのレイがい
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