第67話 =協力=
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いて頷きながら言うがどうやら許してくれないらしい。
「ユイちゃん、これくらい許してあげないと。じゃないと男の人はケダモノになっちゃうよぉ」
ニヤニヤしながらユイに変なことを言っているサウス。
「…パパ、にぃ……。ケダモノですか?」
「おい、サウス!!何変なこと教えてるんだよ!!」
「…フフ…………あれ、ユイちゃん……あたしはいいの?」
思わず笑っていたリーファが何か疑問が涌いてきたらしくユイに聞く。
「……リーファさんは大丈夫らしいです」
「な、なんで……」
「うーん、リーファはあんまり女の子って感じしないんだよな」
リーファの言葉に答えたのはぽろっと出たキリトの本音だった。聞き捨てなら無い言葉に、キリトに腰の刀に手を伸ばしながら至近距離まで近づく。
「い、いや、親しみやすいって言うか……いい意味でだよ、うん」
引きつった笑みを浮かべながらすいっと空中に浮かび上がったところでリーファもそれを追いかけるように浮かび上がる。
「キリト君、いい意味って言えばいいって思っちゃいけないよ」
「キリトだから仕方ないって……ほら、行くよ。ユイ」
優しくフォローしながら俺もサウスも2人を追いかけるために翅を震わして地を蹴った。
「あ、はい!…あ……にぃもねぇたちがいるのに…」
「ねぇたちって……誰のこと?」
興味を持ったらしいサウスが飛びながらユイに話しかけようとするがその間に入りユイを捕まえる。
「聞こえなかったことにしていこーかー」
「ちょっと、リクヤ君!」
あわただしくなったが、再び俺たちの旅は再開した。後ろを見ると俺が始めて降り立った街であるスイルベーンや領主たちの姿はすでに見えないが、その代わりに一番星、そして二番星が暗くなってきた空に瞬いていた。
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