第67話 =協力=
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嘘だからね」
「無茶苦茶だな、君たちは……。あの場であんな大法螺を吹くとは」
「手札がショボいときはとりあえず掛け金をレイズする主義なんだ」
「「いや、そんなドヤ顔で言われても…」」
リーファとサウスに言われてキリトはガクっと肩を落とす。だが、そんな中悪い笑みを浮かべたアリシャさんが数歩歩み寄ってこちらへ近づいてきた。
「おーうそつきくんもめちゃくちゃ強かったけどそっちの君も気になるナァ…さっきの戦い見てたけど…彼女、ALO史上最も早く伝説級武器を手に入れたって言う名の知れたプレイヤーだヨ?そんな人を圧倒するなんて……一体何者なのかナ?」
「何者って言われても……ただの旅人B、としか答えられないね」
俺の答えに猫っぽくひとしきり笑うとひょいっと右側に移ってそのまま腕を取り胸を押し付けてくる。
「キミ…フリーならケットシーで傭兵やらない?三食おやつに昼寝つき…」
「んなっ!?」
うしろにいるリーファが今までに無いような声を上げているのが聞こえてきた。俺はと言うと三食おやつというワードに惹かれつつあったが…。だが、間髪いれず誰かが左のほうへ寄ってくる。
「おいおいルー。抜け駆けはよくないぞ」
シルフの領主、サクヤさんだ。しかもさっきよりか何かしら含んだような声、嫌な予感しかしない。案の定サクヤさんも胸を押し付けるように左腕を絡ませてくる。なにかうしろからの視線が怖いんだけど。
「彼はもともとシルフの救援に着たんだ。それに…ある貸しもあるしな。リクヤ君、個人的興味もあるので例もかねてこのアとスイルベーンで酒でも……」
「あーっ、ずるいヨ、サクヤちゃん!色仕掛けはんたーい」
「人のこと言えた義理か!密着しすぎだお前は」
俺からすれば五十歩百歩なんですけど…と言えるはずもなくどんどん密着されていく。が、さらに次の瞬間、うしろから服をぐいっと引っ張られる感覚が。
「駄目です!!リクヤ君はあたしの………」
「あたしの?」
3人して振り向き、リーファの顔を見ると言葉が出てこないのかしどろもどろになっている。さらにそのうしろではキリトとサウスが意気投合しているのかニヤニヤしながら何か話している。
「…お誘いはうれしいんだけど……ごめんなさい、俺…いや、俺たちは彼女にアルンまで連れて行ってもらうという約束をしているから今回は…」
「ほぅ…そうか。残念だな。」
本当に残念なのか、は判らないがそんな顔をしてから、キリトの場所まで行き「ならば彼なら…」と呟き、触れたところで大声でリーファが遮ったおかげで少し笑いが生まれた。
そして改めて視線をリーファへと移す。
「アルンにいくのか、リーファ。…物見遊山なのか?それとも…」
「領地をでる……つ
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