第十一話『炎天下でおデート……え?』
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「……佐倉さんと買い物、ですと?」
ナツルと夕飯を作っている時に、衝撃の事実を聞いた
「うん……日曜日に詩楼と買い物に行きたいって、あの後に言われてさ」
「へぇ〜、買い物ねぇ……ん?」
ちょいと待て……日曜、買い物、佐倉さんと、運悪くクラスメイトに見つかる…これは!?
明らかな死亡フラグDEATHね!
いやだからと言って、断ったらそれはそれでフラグが建築される!しかし佐倉さんを不機嫌にさせたら全校生徒からの弾圧を喰らう事になってしまう!……アレ?どっち道死亡フラグ建つじゃん
……ん?買い物…付き添い、合法、言い訳出来る!
「よしナツル、日曜付き合え…買い物ならば合法だ!」
「へ?いや、いいけど……合法?」
よし!交渉人確保
「いやでも佐倉さんは詩楼しか呼んでないし……私が行ったって邪魔なだけだと思うんだけど」
「頼む、今はナツルが頼りなんだ」
主に付き添いと交渉人として
「……し、詩楼がそこまで言うなら…少しだけ不服だけど、着いていってあげるけど」
「助かるぜナツル!」
ナツルの承諾の言葉を聞いたとき、感極まって抱きついた
「ちょ、し、詩楼!?」
「んぉ?嫌だったか?」
「いや…嫌と言うか、逆に嬉しいと言うか……///」
「なら良いではないか〜」
うん、今日の俺は何かおかしいみたいだぜ〜!アレだ、テンションがハイってやつだ!
「……ぅにゃ〜…///」
この後、鍋がふきこぼれたのは言うまでもなかった……ゴメンナサイ
◆
時は流れ約束であり、運が悪ければ死刑宣告を喰らう日……日曜日である
「詩楼、準備できた?」
「ん〜、多分」
シャツにジャケットにジーンズ…別にデェトって訳じゃないから、別にラフな格好でいいだろ
後はいつも通りに髪結んで……うし、オッケ
「んじゃ、行きますかねぇ」
俺達は待ち合わせとなった場所へ向かった
◇
街中へ入り、しばらく歩いていると……
「あ、詩楼さん!とナツルさん?」
「佐倉さんゴメン、俺が無理言って着いてきてもらった…迷惑だった?」
「ううん、別にそんな事はないですよ!さ、行きましょう!」
……佐倉さん、貴女が天使と呼ばれる意味が少し分かった気がします
「んじゃ詩楼、行こっか」
「だな、佐倉さん本人から快い承諾も得たところだし…行きますか」
俺とナツルは佐倉さんの後を追うように着いていった
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