第二章 A's編
第五十六話 『第三魔法による救い』
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すると士郎は人間の姿になり笑みを浮かべ、
「それを聞けて安心した。ならばリインフォースのところにいこう。
そして、私が起こすわけではないが…一つの特大の奇跡を見せてやろう」
そして士郎は私を車椅子に乗せてくれてみんながいる場所へと押していってくれた。
絶対諦めへんからな。リインフォース、待ってて!
「少し急ぐぞ、はやて! 手遅れになる前に!」
「ええよ!」
士郎が足に力を入れて全速力で、でも私に気をつかったスピードで車椅子を動かしていく。
そして着いた先にはみんなが、そしてリインフォースの姿があった。
なにかの魔法を執行しようとしているけどそんなんさせん!
「リインフォース!!」
私は思いっきり叫んだ。
それでみんなは私の方へと向く。
「主…それに士郎」
「あかん! リインフォース、ダメや! 消えたらアカン!!
破壊なんかせんでええ! 私が、ちゃんと抑える! だから…!」
「主はやて…これでよいのですよ」
「いいことない! いいことなんかなんもあらへん!」
「随分と長い時を生きてきましたが…最後の最後で私はあなたに綺麗な名前と心をいただきました。
騎士達と士郎もあなたのそばにいます。何も心配はありません…」
「心配とかそんな…!」
「ですから、私は笑って逝けます」
「………それは本当か?」
「士郎…?」
そこで今まで黙っていた士郎が声を出す。
「リインフォース、それがお前の本当の望みなのか?」
「そうだ。私はこれ以上主はやてを苦しめたくない。だから、いいのだ…」
「それは勝手な押しつけだ。はやての姿を見て心を傷めないのか? なんとも思わないのか?
違うだろう。お前は本当は何時までもはやてや騎士達と一緒にいたいはずだ」
「それはお前の勝手な思い込みだ。私は逝ける事に満足している…」
「嘘だな。ならお前の目に浮かぶその涙はなんなんだ…?」
気づかなかったけど薄らとだがリインフォースの目から涙が流れている。
「その涙がお前の本心なのではないか?」
「ち、違う…これは!」
「もっと素直になれ! お前ははやて達と一緒にいたいのだろう!
何も恥ずかしがることはない。心に溜まっている本心から来るものをぶちまけてみろ!
それに、お前ははやてのもとに残る騎士達を羨ましく思わないのか? 本当は一緒の輪に入っていたいのだろう!?」
それでリインフォースは一回言葉を切らす。
でもすぐに、
「……………ああ、その通りだ。私は主はやてと共に生きていきたい…。
しかし! もうどうしようもないのだ! このままではまたプログラムが暴走して今度こそ主の命を奪うかもしれない!
なら…私は夜天の魔導書とともに消えるしかないではないか!!」
「助かる見込みならあ
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