暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Online-The:World
#03 遭遇
[5/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
よ。せっかくゲームやってんだから、多少は攻略に先進的になろうぜ。……っつか、その為にここにきてるんだろ?」
時刻が一時となった。直後、二人が寝転ぶ草原より数百メートル先に、異変が起きる。
地面の土が盛り上がり、中からモンスターが現れた。数は一体だが、なにぶんサイズがデカイ。身の丈6メートルはあろうか、その“岩の巨人”は地面からその足を抜くと、周辺をゆっくりとした歩調で歩き始めた。
この辺を徘徊するモンスターだろうか、特に進行方向が定まっているわけではなく、本当にただ歩いているだけ。そのモンスターが出現すると同時、二人はパンを一気に飲み込み、ゆったりと腰を上げる。こんな人気の無いフィールドに何故二人がいるのか、そのもう一つの理由はといえば、アレだ。
「ゴーレム。二時間おきに自動で出現と消滅を繰り返す、高レベルモンスター……適正レベルで言えば、10くらいかな? そう考えると、結構意地悪だよね。デスゲームなだけに」
「階層で言えば、三階層のボスクラスの強さはある。その分、吐き出すアイテムやら経験値は美味しいんだが………けど、倒せないわけじゃない。パターンとモーションの判定さえ把握しちまえば、ちょっと硬いただのノロいデカブツだ。フクロで叩いて蜂の巣だぜ」
「ねぇ、“そこの君”! どう、一緒にやらない!?」
カイトは背後の小さな茂みに向かって、大きく声を張り上げた。
ガサガサとなにか逃げ回るような音が続くかと思えば、その正体はすぐに顔を出した。
金に染まった短髪、190はあろうかという高身長、初期設定よりは明らかに薄い装備。手に持つのは近場の町で売っている一番高い槍。高い攻撃力と通常より少し長いリーチが特徴だ。
そんな男は、なんとも「しまったしまった」という表情で頭を掻きながら丘を登ってくる。
「いっやぁ〜、悪い悪い。なんか悪巧みしてんのかなーとか思ってさ、ちっと隠れちまった」
「お前は?」
「俺ぁベンケイ、ソロだ。アンタらは?」
「僕はカイト。この白いのの先輩」
「俺はハセヲ。この青いヤツの後輩。で、お前はこんな超ど田舎に何の用だ? 」
「いやよぉ、この界隈のモンスターやらクエストやら全部やり尽くしちまってさ。なんか目新しいもの探してあちこちフラフラしてたら、偶然アンタらを見かけたのよ。んで、なんか始めて見るモンスターがいるから、隠しイベントかと思ってんだけど……」
「残念、あれはただのゴーレム。ちょっと経験値とアイテム回収が嬉しいだけの、この階層のレベルで戦ってもデメリットしかないモンスターさ。まぁ、経験地稼ぎが目的なら格好の的なんだけど」
カイトの説明に、ベンケイは「あぁ〜」と理解したような口振りで応える。
実際、この階層でレベル上げ重視のモンスターやクエストは実のところソ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ