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Sword Art Online-The:World
#03 遭遇
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ゲームでも生活はするんだから、おいしいモノとか結構気になるでしょ? ほら、街でわりと高い目のメニュー頼んだけど、すっごい質素な奴しか出てこなかったし。見た目はスゴイ派手なんだけど、お味がシンプルってゆーか、超独特ってゆーか」
「ゲテモノほど美味い、とはいかないって事だろ。いい教訓じゃねーか」
「そんな事無いよ? ○○○○○○の丸焼きとか、○○の佃煮とか、○○の素揚げとか、美味しいの沢山あるし。あ、ちょっと外れたところに行けば○○の踊り食いなんてのもあるらしいね、美味しそうだなァ」
身振り手振りなジェスチャーで、カイトは食材の姿を一つ一つ再現していく。そのどれもが日常生活では縁の無い生き物ばかりで、ワリと創造力の強いハセヲはその動きだけで背筋にぞっと鳥肌が立つのを感じた。
固有名詞を用いるなら、節足動物とワーム関係の。
「やめろ言うんじゃねーよ! 想像しただけでぞっとするモンばっかり挙げてんじゃねーよ!」
「揚げ?」
「いや合ってるけど! 俺がそう言うの苦手なの知ってて言ってんのか、なんかの嫌がらせか憂さ晴らしかよ!? ってかアンタ、そんなに食に旺盛だったのかよ!?」
「ふっふっふ、これでも結構グルメなんだ。昔はそれほど食事に興味は無かったんだけど、最近じゃ佐伯さんと香住くんと一緒に休暇とって、美味しいもの巡りとかやった事あるよ。あ、足は佐伯さんの車ね。こないだは横浜まで行ってきたんだ」
「んな情報欲しかねーよ! なんだよ、俺だけハブられてるってのかよクッソォ!」
「よし、それじゃ今日も元気に狩りに行こうか。夜間クエスト『騒音の
蝙蝠
(
コウモリ
)
狩り』に出発!」
「(………あーダメだ、この人にまともにノリツッコミしてたんじゃこっちの身が保たねぇ………)」
× ×
「で、結局出席はしないと」
草原フィールド、小高い丘のど真ん中で、カイトは寝転びながらそう言った。
時刻は昼時。昼食として買ったパンをかじりながら、二人は空を見上げていた。
場所は第一層の北の果ては果て、モンスターの出現率やアイテムドロップ率の低さから誰も寄り付かないような広大な草原。おまけに近場のタウンまでの距離が非常に遠く、ただただ非効率の対象としてもはや誰もここの事を気にも留めない。
しかし、問題のある二人にとってはこのフィールドは最適。何をしてもおよそ気づかれる事はないし、何があっても誰かに情報が漏れる心配も無い。故に、こうしてくつろいでいられるのだ。
「今朝方様子を見てきたが、結構な人数だった。ハッキリ言って、俺達の助けは必要ないだろ、アレ」
「僕も同感。ていうか、アレだけ有志がいるんなら僕達の必要性無くない?」
「言うな
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