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Sword Art Online-The:World
#03 遭遇
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の道の途中でカイトがふと呟いた。

「あ、そう言えば。明日の昼間に街の広場で、会議みたいなのやるんだって。たぶん、本格的にボス攻略をするんじゃないかな。ハセヲはどうする、参加する?」

「…………ボス攻略、ね。……正直言えば、俺達が参加しなくても必然的にそう言った漸進的(ぜんしんてき)なプレイヤーが何人かは出てくる。そいつらに任せるのもありかと俺は思う。言うなら、こんなスキル持ってる俺達が前線に出たところで『えこ贔屓(ひいき)だ』『チートだ』って、卑下されるに決まってる。前線には、極力出ない方面で行きたいね、“俺は”」

…………ホント、素直じゃないなァ。
カイトも、過去にそういった話で何度も運営やプレイヤー達ともめた経験がある。しかし結局のところ、それは大きな問題の前には小さな事で、最後には皆で協力して事件を解決した、という美しい終わり方をしている。
しかし、命が関われば話は別だ。
現実に命を賭けたこの世界で、『固有スキル保持者』というのはあまりに逸脱し過ぎている。別に、自分達が率先して攻略を進めていく必要はないし、他のプレイヤーに隠れて必要最低限の狩りをして生活して、ゲームがクリアされるのを待てばいいだけの話だ。

だが、こうして自分達がそう言った“力”を与えられた事には、きっと理由が、必然が存在するのだと、カイトはそう思っている。もっとも、これはカイトの経験上の話で、ハセヲに関してはどうかは分からない。
分かっているのは一つ。自分もハセヲも、共に『じっとしていられる性格では無い』という事だけは明確だった。だが、今は動くべきではない。今動けば、未だ纏まりのない人間関係に、決定的な亀裂を与えるだけなのだから。

「大丈夫だよ。そのうち、僕達の事を理解してくれる人が現れる――――と思うから」

「思うじゃ全然安心できねーよ………」

「この世界は広い。それに聞くところによれば、スキルには色々とクセのある物があるらしいじゃないか。日常系の生活スキルや戦闘系スキル、各スキルの熟練度で発生する『EX(エクストラ)スキル』、中でも特異なのは発生条件不明の『ユニークスキル』なんてのがあるらしい。
そのうち僕らの『双刃(コレ)』も、ユニークスキルとして公表して、堂々と前線に出てみようよ。少なくとも、動きやすくはなる筈だ」

「そうだといいんだがな………」

「あ、それはそうとさ。ハセヲ、最近何か美味しいモノ見つけた?」

街の外への門の手前で、あまりに方向路線ぶっ飛ばしな質問にハセヲは思わず立ち止まり、おかしな表情を浮かべていた。猫背になりながら、『うわ何言ってんだコイツ』を一手に表現したような、とんでもなくけだるそうな表情。
言うまでも無く、(ジト)目だ。

「え、なに、僕おかしい事言った? いやそりゃ、いくら
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