コードギアスR1
0145話
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? あるいは俺の趣味じゃなかったから使わなかったが、VC系の機体でもいいかもしれないな。
「分かった。それじゃあ早速準備を頼む」
俺の言葉を聞いたレモンがコンピュータへと位置情報等を入力していく。
「転移先座標、マーカーとのリンク接続……接続固定。転移先座標への座標軸固定完了。転移フィールド生成開始……生成完了。じゃあ、行ってらっしゃい。転移開始」
レモンのその声と共に周囲は眩い光で埋められ、気が付いた時には既に俺とエキドナはコードギアスの世界へと転移を完了していた。周囲には生い茂っている木々だけという完全に森の中だ。俺がホワイトスターへ転移した場所に間違いはないだろう。近くにはエキドナがマーカーを隠蔽した草や木の枝等も見える。
「エキドナ、マーカーを」
「はい」
俺の言葉に頷いたエキドナが、草や木の枝をどかしてマーカーをその手に取る。
「お前が持っているよりは、俺の倉庫に入れておいた方が安全だろう」
「そうですね。お願いします隊長」
渡されたマーカーを空間倉庫の中へと入れ、取りあえずの準備は完了する。
「さて、じゃあトウキョウ租界へと戻るか。今回の目標は特区日本の式典会場で行われるかもしれない虐殺の阻止だが、その手段がゼロに対するギアスの暴走を注意する事しか考えつかない。……ギアス等の知識は?」
「レモン様よりこの世界の事は概ね圧縮情報として頂いておりますので問題ありません」
以前にも何度か思ったが、こういう時のWナンバーズは非常に羨ましいな。情報を頭の中に圧縮して送り込めば大抵の事は何とかなるのだから。
「分かった。では行こうか、起こる必要の無い虐殺を止める為に」
電車に乗る事3時間。ようやくトウキョウ租界へと辿り着く。このコードギアスの世界へと戻ってきたのが朝早くだったが、既に昼近くになっている。コーネリアに会いに行く前に腹ごしらえでも……そう思い、街中を見渡してみるとどこか普段とは違う賑やかさがある。ブリタニア人もイレブンも、周囲の人と何かを熱心に話し合っている。耳を傾けると『ゼロが』とか『ユーフェミア様』『特区日本』と言った単語が聞こえてくる。どうやら俺が昨日ホワイトスターに帰っている間にアッシュフォード学園の学園祭でユーフェミアが無事特区日本の構想を発表したらしい。
これでまたコーネリアとユーフェミアの仲が悪くなるな。そんな俺の思いは街頭モニタを見た瞬間に木っ端微塵に砕け散る。
街頭モニタ。そこに映し出されていたのは何かの式典の様子だろう。そして、そこには見覚えのある人物。ユーフェミアだ。
俺のゾクリとした感覚を無視するかのように、ユーフェミアが口を開く。
「日本人を名乗る皆さん、お願いがあります。死んでいただけないでしょう
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