コードギアスR1
0145話
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かった。ただ、原子力の研究に関してはまだ確立されている訳ではなく、アッシュフォード学園に通っているニーナが趣味でやっている程度の筈だ。その研究が実を結ぶのはR2に入った後のフレイヤまで待たないといけない。
「基本電気エネルギーがメインだからな。原子力関係はまだ全然発達していない筈だ」
「それでも誰が研究しているか分からないでしょうに……まぁ、いいわ。どうせもう行く事のない世界でしょうし」
……しまった。その辺の事をまだ言ってなかったな。
「悪い。明日にでももう一度あっちの世界に向かう予定なんだが」
「……なんですって?」
ギロッとでも表現できそうな目でこっちを睨みつけてくるレモンだが、俺としてもここを譲る訳にはいかない。
「俺の知識が正しければ、もうすぐ大虐殺が起きる。最低限それは止めたい」
「知識、ですって? ちょっと待って。それはつまり……」
「ああ。お察しの通りだ」
前世の俺が知っていた物語だと気が付いたのだろう。レモンは呆れたように溜息を吐く。
「レモン……」
「いえ、分かってるわ。アクセルを止めたとしても無駄って事よね」
リュケイオスの実験を迫った時と同じ事になると判断したのだろう。苦笑を浮かべつつ俺にしなだれかかってくる。
「分かったわよ。明日もう一度リュケイオスであちらの世界に送るわ。そういう風に言うからには、エキドナに持たせたマーカーはあちらの世界に置いてきたのでしょう?」
「ああ、ホワイトスターに転移する直前に近くに設置していたな」
「なら大丈夫。問題無く転移が出来るわ。それよりも久しぶりに会ったんだし恋人らしい一時を過ごしましょう」
翌日、俺の姿は転移区画にあった。前回転移した時とは違い、グロウセイヴァーやトリニティゲイン等に乗っている訳ではない。マーカーがあるおかげで転移先が固定されているからだ。ちなみに、トリニティゲインが空間倉庫に入っているのにリンク装置が正常に動作している事については結局レモンでも原因不明のままだったが、最終的には転生特典だからの言葉で納得してしまった。まぁ、俺に不都合のある事象じゃないので問題が無いというのもあったし。
「じゃあ、転移を開始するわよ。準備はいい?」
俺の顔を見ながらレモンがそう話し掛けてくる。
「ああ。あちらでの厄介事が片付いたらさっさと戻って来るから心配するな」
「ええ。それと念の為にエキドナにも一緒に行って貰うけど構わないわよね?」
レモンの言葉を聞いたエキドナが俺の隣へと進み出る。
「いや、それは構わないが……機体はどうする?」
「隊長の倉庫に入っているのを何か適当に使わせて貰えれば」
ふむ、倉庫に入っている機体か。俺と同じガーリオンでも使わせるか
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