GGO編ーファントム・バレット編ー
47.弾避けゲーム
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る。
少女が銃について説明してくれるが何を言っているのかサッパリわからない。
いつの間にか、店内の陳列棚の一番端まで来てしまっていた。すると長いショーケースの隅に、銃とは明らかに異なる、金属の筒のようなものがいくつか並んでいる。
直径三センチ、長さは二十五センチほどの中央には何かの発射口にも見える黒い穴が開いている。
もう一方は、同様に直径三センチほどで長さが先ほどのより少し長い物。握りも、引き金らしきものも見当たらない。共通して、筒の側面上部に、小さなスイッチが一つついている。
「あの......これは?」
「ああ........それはコーケンとアンケンよ」
「こ、こうけん?」
「あ、あんけん?」
「光の剣、と書いて光剣。暗い剣、と書いて暗剣」
「「け、剣!?」」
俺とキリトは声を合わせ慌ててショーケースに顔を近づける。
「あることはあるけど、実際に使う人なんていないよ」
「な.......なぜ?」
「そりゃあ、だって........超近距離じゃないと当たらないし、そこまで近接する頃には間違いなく蜂の巣に......」
少女は言葉を切り、こちらを見る。
「つまり、接近できればいいわけですね」
「まぁ、大丈夫だろう」
「で、でも、そりゃあなたたちの回避技術は凄いけど、フルオートの銃相手だと.......あ」
少女が言い終わる前に、キリトはブラックの塗装がされた光剣。俺は、濃い黒色の暗剣を購入。
「......あーあ、買っちゃった。ま、戦闘スタイルは好き好きだけど、さ」
俺とキリトは右手で短い筒状の武器のスイッチを入れると、ぶぅんと低い振動音とともに、光剣からは、紫がかった青に光るエネルギーの刃が、暗剣からは、漆黒の刃が一メートル強ほど伸びる。
「「おお」」
キリトが片手直剣ソードスキル《バーチカル・スクエア》を繰り出す。
「なんだか、結構サマになってるね。ファンタジー世界の技かぁ......案外あなどれないかな?」
少女は短く手を叩きながら、少し驚いたように笑みを見せる。
俺は今一度、暗剣を見直すと持ち手に光を出すスイッチともう一つスイッチがついていることに気づく。
「あの、このボタンなんですか?」
「それは、伸縮のボタンよ」
「伸縮?」
「暗剣の特徴で、持つ部分の長さを伸ばすことができるのよ。その代わり光剣に比べて重いからそこが難点だけどね」
「ヘェ〜」
とりあえずボタンを押すと持ち手の部分が一メートル強ほど伸びる。長さとしては、少し短めの槍くらいの大きさになった。
「これなら.......」
その後、俺たちは少女に勧められるがまま、《FN・ファイブセブン》と
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