追想〜侵入と、撃滅と〜
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「「ヒューイック・・・・・・・取り合えず死に晒せ(ファックユー)」」
キリトが親指で床を指し示すと同時、俺は中指を天高く突き上げる。秘書のお姉さん(もちろん美人)がギョッとしているが、今は対応していられない。今日と言う今日は、この不良領主に常識と礼儀を直接身体に叩き込んでやる・・・・・・・!
「おいおいいきなり刺激的だな・・・・・・分かった分かった。お前らには特別に特別写真集リリーナVer¨とアスナVer”やるから。それでいいだろ?海龍祭の時の水着姿とか色々だぜ?」
「最善を尽くします、ヒューイック殿」
その言葉を聞いたキリトは瞬時に姿勢を正し、呆れる俺を尻目に一分の隙も無い完璧な敬礼をした。
「確かに魅力的だが買収されんのが早すぎだぞキリトォ!」
どうやら、先天的ステータスに打ち勝てないのはキリトも例外ではないようであった。
〜水妖精領霊水館にて〜
「納得が行きません!」
ヒーラーでありながら最前線で細剣を振るうよくわからないスキル構成の人、バーサクヒーラーことアスナは水妖精領主であるククルナに直判談をしていた。何故かと言うと・・・・・・・
「私だって全線で戦えます!なのに何故ヒールに専念しろだなんて・・・・・・・そもそも風妖精と土妖精の構成員は全員がヒーラーじゃないですか!」
領主であるククルナは、ただ足元にまで届きそうな群青色の長髪をなびかせて微笑むだけ。
「まあまあ落ち着いてアスナ・・・・・・はい深呼吸してねー、吸ってー、吐いてー。はい!落ち着いた?」
領主に代わりアスナをどうどうとなだめているのは『空中で放った矢が分裂する』とまで揶喩される早撃ちの達人、蒼弓の騎士姫ことリリーナである。
「リーナとシノのんは後方支援型で、一種族二人の計十八人だから一人四人の割合でちょうどいい筈よ!別に良いでしょうヒーラーが余るより前衛が増えた方が!」
確かに、守るべき対象であるヒーラーが増えるより、攻撃を行う前衛が増えた方がいいのだが、それはちょっと・・・・・・
「アスナ落ち着いて?後方支援なら回復って言えばすぐキリト君の場所へ行けるわよ。そのどさくさに紛れて仲直りしちゃえば?最近あれなんでしょ?」
アスナは意見に詰まる。今のところ、娘であるユイの御飯の味付けに関して二人の意見が絶賛衝突中なのだ。その事を知っていたのか、とククルナに目で問い掛けるが、蒼い妙齢の美女は微笑むばかりである。暫し見つめ合う二人。先に折れたのは・・・・・・・アスナの方だった。
「わかりました・・・・・・しかし、もしもの時は私の判断で前線に出ます。それで構いませんね?」
とは言えやはりヒーラーになりきれない彼女であった。
〜火妖精領獄炎館にて〜
「しかし解せんな・・・・
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