斧手のモーガンさんって、行方知れずらしいよ……。
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の期に及んでまだそんな世迷いごとをいうか。
飛び出してきたモーガンに、島に降り立った私がゆっくり近づきながら声をかける。
「うるさい、この海賊が!!!! 貴様、海軍本部中将を斬りつけておきながら、未だに海軍のつもりか? 既に貴様が海賊であるというのは、元帥閣下も承知だ。 おとなしくこの世から消えろ!!!」
「うるせぇ!! 俺は海軍大佐だ!! 誰がなんと言おうが海軍大佐なんだよぉ!!! そんな俺に消えろだぁ、いい度胸だ小娘ェえええ。 不敬罪で切り捨ててやる!!!」
探しに来たのが歴戦の強者とは到底思えない小娘だったこともあり、若干の余裕を取り戻すモーガン。
小娘から放たれた一言にプライドを著しく傷つけられたモーガンは激昂した模様で、切り捨ててやる等と叫びながら私に走りより、斧を振りかぶってくる。
ガキン!!!! っと、振り下ろされた斧と一歩も避ける素振りを見せなかった私の体がぶつかり合う。
「なにぃ、なぜ切れねぇ!!?」
「……走りも遅い、振り被りから振り下ろしまでも大雑把、威力も威圧感もゼロ、覇気や六式も知らない。 まったくもってその程度の男だったか、斧手の海賊。 貴様には何の価値もない。 塵芥に消えろ!!!」
「毒鱗粉……【溶解鱗粉の舞】」
羽から放たれた毒鱗粉は、ゆらゆらとモーガンに近づいていく。
「!! 貴様も悪魔の実の能力者か!! あのゴム野郎といい、まったく忌々しい。 ふん、なんだこんなもの」
ブワッ っと、鱗粉を斧で振り払おうとするモーガン。 しかし、そんなことではこの鱗粉からは逃れられない。
「ん? なんだこりゃ!!!?」
気がつくと、右腕の斧が半分ほどなくなっている。 それでもなお、鱗粉はモーガンへと近づく。 風はモーガンに対して追い風なのにである。
流石にモーガンの顔に焦りの色が浮かぶ。
「お、おい、ちょっとまて、お前俺が誰k『ピトッ、ジュウゥゥゥ』 ギャァァァアアアアア」
何か言おうと声をあげたモーガンだったが、毒鱗粉の一つが体に触れてしまった。
みるみるモーガンの皮膚が溶けていく。
ガランッとモーガンから音がする。 斧の残りが地面に転がったのだ。
たった一粒触れただけで、モーガンの右腕は肘から先を落とすこととなった。
そんな毒鱗粉がモーガンの視界を埋め尽くすほど舞っている。 最早、モーガンの顔に先ほどまでの余裕はない。
「あ、あ、まて、待ってくれ。 俺が悪かった。 ちゃんと、海軍本部にいく。 罰も受ける。 だからゆるしt「あぁ、もうしゃべるな。 どのみちお前は本部に連れて行かれて処刑される。 遅いか早いかの違いだ。 ……最も、本部で
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