第23話 温泉街で休日?
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つきょーのリリーはともかく、すずかにゃん達が耳の先まで真っ赤っかになってるにゃ」
その声にリリーがはっと周りを見渡す。
大人である桃子や忍たちはあらあらと楽しげに見物してるが、すずかやアリサ、それになのはは言われた通り耳の先まで真っ赤になっていた。
特に一番大人しいすずかは、ぷすぷすと煙まであげ始める始末である。
「にゃふふ、こんないたいけな少女たちの姿を見てまだ、リリーは自分の欲望を推し進めるのかにゃん?」
「くっ、駄猫の分際で正論を持ちだして……
良いわよ分かったわよ! その代わりジュンゴ、温泉から上がったら絶対! 絶対に一緒に街にデートしに行くわよ!!」
「ん…、分かった。シャムス、ありがと」
あからさまにほっとした様子で提案に頷き、シャムスにお礼を言う純吾。
それに照れ隠しか、シャムスは前足で顔を隠すように毛づくろいを始める。
「ま、まぁジュンゴにゃんのピンチを助けるのが、仲魔ってものにゃ! そ、それじゃあ結論も出た事だし、さっそく温泉にゃるものに入ってみるにゃ!」
その声に、男湯と女湯、二手に分かれて進ん「お待ち、そこの駄猫」
「にゃっ、にゃにをするリリー!」
「なぁ〜に自然な流れで男湯に入ろうとしてるの、駄猫ちゃん」
ぷらんと首根っこを掴まれたシャムスに、リリーがジトっとした視線を送った。「いい思いなんかさせてやるものか」という念が込められている視線。その視線を避けるかのように、シャムスは冷や汗をかきながら横を向き言い訳をした。
「にゃ、にゃにを仰るやら。シャムスは動物だから、どっちに入ってもいいはずにゃ」
「えぇ、だから一緒に女湯に入りましょうね♪」
「にゃっ! ゆ、ユーノやパスカルだって男湯に行くにゃ! シャムスだって男湯入ってもいいはずにゃ!!」
「根性卑しいのよ、このどろぼう猫!! あなたが猫に戻った時薄々感づいてたんだからっ! 誰がおいしいとこ独り占めさせるもんですかっ、大人しくこっちに来なさい!」
「にゃああ! じゅ、ジュンゴにゃん、ジュンゴにゃ〜〜ん!!」
首根っこを掴まれたまま純吾に前足を伸ばしたシャムスはぷらぷらと揺られながら、やがて女湯の暖簾の奥へと消えていった。
カポーン。
「いやぁ〜。あれから何事もなく、実に平和だ」
「からかいに来る人たちも衝立の向こう側だしね。
……こんなにゆっくりできたのは本当に久しぶりだよ。父さん」
ここに着てすぐに入ったのが良かったのか、通常では込み合っていて絶対に使えない露天の方に、男性陣はいた。高台に建てられ、青い空の下で新緑の芽吹く辺りの山々を一望できる出来る絶景のそこには、高町一家の2人と純吾達しかいない。
そんなゆ
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