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我が剣は愛する者の為に
エイプリルフールネタ
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「まず、君の真名と座、それに経歴を教えてくれ」

「あれ?
 俺を呼んだのに知らないの?」

「調べたがお前に関する情報は一切出てこなかった」

そう言われ、思い当たるのか何かに気がついたようだ。

「そうだった」

「何がだ?」

「う〜ん、と俺の経歴を教えた方が早いな」

彼から聞いた説明に二人は驚きを隠せないでいた。

「外史、それに転生。
 まるでゲームの中みたいだな」

「まぁ疑うのも無理はないけど、信じて欲しい」

「信じるわ。
 他でもないあなたが言った事だし、こちらもそれと照らし合わせる方法も見つからないしね」

「理解のあるマスターたちで俺は嬉しいよ」

「にしても外史か。
 教会の人間が聞けばひっくり返るだろうね」

外史。
人は歴史の知った時、もしもこれがこうだったら? と考える時がある筈だ。
それが一人の人間が考えればさほど問題はないのだが、何十、何千、何万、と数が増えていけば話は別だ。
人々の思いがいつしか形となり、疑似的な世界が創り出される。
その世界はその世界独自の歴史を進み始める。
この世界とは外の世界の歴史。
これを外史と呼ばれている。

「自己紹介がまだだな。
 俺は関忠統、真名は縁。
 転生前は藤島縁、改めてよろしく」

縁は笑顔を浮かべて手を出す。

「アイリスフィール・フォン・アインツベルンよ。
 これからよろしくね、縁」

差し出された手をアリスフィールは握り返す。

「衛宮切嗣だ。
 早速だが、君の戦力などを確認したい」

切嗣は簡単に自己紹介して、縁の握手を無視する。

「武力的には呂布を想定してくれて構わない」

「それは生前での話だろう」

「いや、知名度は皆無だがマスターの魔力が充分に伝わってきている。
 これなら呂布相手でも何とかなる」

無視されたのを全く気にせず、自信満々に答える。

「口だけでは何も分からないな。
 初戦での戦いで、お前の力を見せてもらう」

「確かに口だけでは伝わらないしな。
 了解した、楽しみに待っててくれ」

切嗣はそう言って礼拝堂を出て行く。

「気にしないで。
 本当は優しい人なの」

アイリスフィールはおそらく彼の態度を見て、不快に思っているであろう縁に言葉をかける。
しかし、彼女が予想に反して縁は小さく笑みを浮かべていた。

「それは分かる。
 生前、色んな人と関わってきたからな。
 これでも人を見る目はある」

「分かってくれて、助かるわ。
 聖杯戦争の開催地である冬木に赴くのはまだ先。
 とりあえず、簡単に城の中を案内するわね」

「よろしく頼む」

アイリスフィールの後を縁は着いて行
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