第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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デストロンによって家族を殺された青年【風見志郎】は、復讐を誓い人の体を捨て、仮面の戦士【仮面ライダーV3】となった。
だが、その心は怒りと憎しみに支配され復讐の悪鬼と化していた。只戦う事のみに固執する志郎。
そんな志郎に涙する死した妹、雪子。
その涙を知り、志郎を救う為にフェイトは志郎を説得する。
フェイトの必死に説得の甲斐あり、風見志郎は復讐の悪鬼から脱し、愛と正義の戦士【仮面ライダーV3】へと生まれ変わったのであった。
***
デストロン怪人、イカファイヤーとの激闘を制したフェイトは風見志郎を連れて一度アースラへと帰還した。
当初はなのはの入院している病院へ行きたかったのだが色々とゴダゴダが出来てしまったので仕方なく帰還する事にしたのであった。
「此処がアースラの艦内ですよ」
「あ、あぁ……そうか」
フェイトの隣で志郎は半ば驚いた顔をしていた。
無理もない。先ほどまで地球に居たのに突如こんな場所に転移されたのだ。驚かない方が無理と言えるだろう。
「ついて来て下さい。皆さんに志郎さんを紹介しますんで」
「分かった」
言われた通りにフェイトの後を志郎は歩く。見行く局員達の目線が志郎に向けられる。余程志郎が此処に居るのが珍しいのだろう。
見れば皆見慣れない制服を着ている。地球ではまず出回ってないデザインであった。
「なぁ、あいつらが着てる制服……あれが例の【時空監察局】の制服なのか?」
「風見さん、【時空管理局】です。はい、そうですよ」
サラリと訂正されたのが気恥ずかしかったのか、志郎は指で鼻っ柱を?きながら視線を背けた。そんな志郎が新鮮だったのか、歩きながらもフェイトは思わず微笑んでいたのだが、それに志郎は気づく事はなかった。
通路は真っ直ぐ進み、最奥にあった扉の前に立ちノックをする。
「フェイトです。只今帰還しました」
「ご苦労様、開いてるから入って頂戴」
扉の奥から女性の声が聞こえた。別に女性だからどうとかそう言うのではないが、こう言った上司はてきめん男性が多いので、やはり其処でも志郎は新鮮味を感じていた。
「失礼します」
扉を開き一礼する。その後に続いて志郎も入ってくる。其処に居たのは会社で言う専務等が使いそうなテーブルに座った女性とその隣に立っている少年であった。
「リンディさん、クロノ君、この人が風見志郎さん。仮面ライダーV3です」
「宜しく」
フェイトの紹介を受けて志郎が一礼する。リンディもそれに応じて一礼するも隣のクロノは驚愕の顔をしていた。
「は、早川さん! 早川さんじゃないですか?」
「???、誰の事だ? 俺は風見志郎と言っただろう」
「あ、すみません……知
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