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スーパーヒーロー戦記
第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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中には常に結城丈二の行く先が手に取るように見えるのである。

「追い掛けるぞ。ハリケーン!」

 V3が叫ぶと何処からとも無く彼専用のバイク【ハリケーン】が現れた。志郎がそれに跨る。

「乗れ、フェイト。すぐに追い掛けるぞ」
「分かった」
「え、えぇ! あたしは?」
「生憎俺は3人乗りはしない主義だ。来たかったら勝手に付いて来い」
「ひどっ! 何であたしだけ?」

 異議を訴えるフェイト。勿論それは志郎が別にロリコンだからじゃない。

「お前はフェイトの使い魔だろう? ならば狼にでもなって走れば早いだろうが。それにフェイトを飛ばしたら移動で魔力を使っちまうだろう。それで戦闘の際に足手まといになられたら困るからだよ」
「あぁ、成る程……何か納得出来ない」

 文句を言いながらもアルフは狼形態になり猛スピードで走るハリケーンについて走っていく。




     ***




 その頃、結城丈二は助手達を殺したマシンガンスネークの元へとやってきた。其処にはお誂え向きにヨロイ元帥も居た。

「結城丈二、わざわざ殺されに来るとは馬鹿な奴。だがこれで探し出す手間が省けたと言うものよ!」
「ヨロイ元帥! 殺された仲間達の無念。この俺が晴らす」

 復讐の炎を燃やし滾らせる結城丈二。だが、そんな結城の前にマシンガンスネークが立ちはだかる。

「シャシャシャ〜! 結城丈二、科学者である貴様がこの俺様に勝てるかなぁ?」
「俺は最早人間ではない! 復讐の鬼となったのだ。今その証拠を見せてやる――」

 結城はそう言うと頭上に青いヘルメットを掲げた。それを被る。
 すると彼の姿は忽ち全く別の姿へと変わってしまった。
 結城丈二のもう一つの姿。それは彼がヘルメットを被る事により腕のアタッチメントと連動し、復讐の鬼【ライダーマン】となれるのだ。
 ライダーマンとなった結城丈二はアタッチメントの能力を最大限にまで使用出来、あらゆる能力を使用する事が出来るようになるのだ。

「覚悟しろ! ヨロイ元帥」
「馬鹿め、腕だけ改造した貴様如き、しかもたった一人で何が出来る?」

 ヨロイ元帥の言う通りであった。今目の前にはマシンガンスネークを筆頭に戦闘員が10体は居る。それにヨロイ元帥も居るのだ。果たして今のライダーマンだけで勝てるかどうか。

「くっ、ヨロイ元帥を前にして……」
「死ね、結城丈二! そして我がデェェストロンの恐怖を胸に地獄へ落ちるが良い!」
「地獄へ落ちるのは貴様等だ!」

 突如放たれた声と共に現れたのは一台のバイクと一匹の狼であった。
 しかも見ればその狼はかなり息を切らしている。

「貴様、風見志郎!」
「ショッカー最高幹部か。丁度良い!」

 ハリケーンか
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