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スーパーヒーロー戦記
第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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「おい、しっかりしろ! フェイト、アルフ、そっちの二人はどうだ?」

 目の前に居た科学者を抱き抱えながら志郎が指示する。それに応じてフェイトとアルフが残りの二人の元へと行く。

「あぁっ!」
「うっ!」

 二人は思わず口元を覆った。二人共死んでいたのだ。体中に弾丸を浴び床一面に血を流して死んでいた。

「どうした?」
「あ、だ、駄目だった……こっちの人達は皆死んでます」
「こっちもだよ……」

 二人共何処か声のトーンが低い。どうやら死体を見たせいで些か動揺しているのだろう。
 それが普通の反応だ。そう思いながら志郎は抱き抱えている科学者を見た。
 どうやら彼だけはまだ微かに息があるようだ。

「おい、しっかりしろ! お前が俺達に連絡を寄越したのか?」
「うぅ……この二階の……秘密の部屋に、結城さん……結城丈二さんが居る。あの人を、あの人を助けて下さい……がっ!」

 その言葉を最期に科学者は息を引き取った。風見に感じられるのは徐々に冷たくなって行く感触だけだった。

「結城丈二……一体何者なんだ?」

 そっと立ち上がる志郎。その時、背後から誰かが降りてきた。青いスーツを着た青年であった。

「こ、これは!」
「お前が結城丈二か?」
「誰だお前は? 何故俺を知っている? これはお前達がやったのか?」

 目の前に居た志郎とフェイト、そしてアルフの三人に警戒しだす男。面倒な事になった。

「落ち着いて下さい。私はフェイト・テスタロッサと言います。時空管理局嘱託魔導師をやってます。こっちが同僚のアルフ。そして風見志郎さんです」
「時空管理局? 聞いた事がある。しかしお前みたいな子供が時空管理局のメンバーだったとは……はっ、飛んだ笑い話だ」

 途端に結城丈二は狂ったように笑い出す。

「何がおかしい?」
「これが笑わずにいられるか! 天下のデストロンがこんな子供に手を焼くなんて。栄光あるデストロンも先が見えたな」
「やはり貴様はデストロンの幹部か? だったら話が早い」

 突如、志郎が結城の胸倉を掴んで目の前に引き寄せる。

「さぁ、デストロンのアジトを洗いざらい吐いて貰おうか?」
「お断りだ! 俺にはなすべき事がある。こんな所で時間を無駄に出来ない!」
「何だと?」
「この傷は、マシンガンスネークの物……おのれヨロイ元帥。奴だけは絶対に許さん!」

 突然家の外へと飛び出す結城丈二。その後を追いかけたがその時には既にバイクに乗り走り去っていた。

「いけない、すぐに追いかけないと見失う」
「大丈夫だ。あの男の行く先は俺のV3ホッパーで追跡できる。どうやらこの先の平地に向ったみたいだな」

 志郎は予めV3ホッパーを飛ばしておいたのだ。その為彼の
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