第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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ぶ。
「えぇい、この期に及んで見苦しい! 貴様は即刻処刑する! 直ちに処刑の準備をしろ!」
「おのれヨロイ元帥! 貴様だけは絶対に許さんぞ!」
「何とでも吼えるが良い! 哀れな裏切り者め!」
連れ去られていく結城丈二を前にヨロイ元帥が声高らかに笑った。
やがて、結城丈二が部屋から連れ去られた後、入れ替わりでヨロイ元帥の前に一体の怪人が現れる。
新たな怪人【マシンガンスネーク】であった。
「ヨロイ元帥。何故あの男を処刑する必要があるのですか? 確かに今回の作戦に不備があったようですが何も処刑する必要はないかと思いますが?」
「フッフッフッ、当たり前だ。本来なら奴が死ぬ必要はない」
「???」
笑いながら言うヨロイ元帥の言葉にマシンガンスネークは首を傾げた。そんな彼の前にヨロイ元帥は続ける。
「あの男は科学グループのリーダーであり、またデストロンのエリートだ。いずれは俺を追い越し大幹部になるだろう。それでは俺が大幹部になれなくなってしまう。そうなる前に奴を始末しておくのよ」
「成る程。そうすれば自ずとヨロイ元帥様が大幹部になられますね」
全てはヨロイ元帥の仕組んだ策謀であった。自分が大幹部に出世する。
只それだけの為に結城丈二を処刑しようと企んだのである。
「その通りだ。危険な芽は小さな内に摘み取っておくに限る」
「確かに……ところで、協力したら私に何か恩恵は御座いますかな?」
「フフフッ、勿論だ。今回の結城丈二処刑を手伝った暁には、お前を私の参謀として迎え入れてやろう」
「これはありがたいお言葉。早速結城丈二を処刑致しましょう」
醜い欲望が渦巻くデストロン。それから間のなくして、結城丈二の処刑が執り行われる事となった。
結城丈二は天井に吊るされたロープで両足を縛られ宙吊り状態にされていた。
そして、その真下には不気味な液体が並々と注がれたプールが用意されている。
「くそっ、俺は謀反など企ててない! 首領と話させてくれ! これは何かの間違いだ!」
「ギー! 五月蝿いぞ裏切り者! 貴様の処刑は最高幹部であらせられるヨロイ元帥様の決定なのだ! 大人しく刑を受け入れろ!」
「くそっ、くそっ、くそぉぉ! ヨロイ元帥! 居るんだろう? 姿を現せ!」
力いっぱい叫ぶ結城。それは部屋中に響き渡るほどの怒声であった。やがて、それを聞きつけたのかゆっくりと部屋に入ってくる者が居た。
ヨロイ元帥だった。甲殻類を思わせるヨロイを身に纏った姿は紛れもなく彼である。
「お呼びかな? 裏切り者結城丈二君」
「ヨロイ元帥! 何故こんな真似をする? 其処まで俺が邪魔なのか?」
「当然だ。貴様は科学グループのリーダーでデストロンからの信頼も厚い。あの首領でさえお前をお気に入
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