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スーパーヒーロー戦記
第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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り合いと似てたものでして」

 クロノが動揺するのだろうから恐らく風見志郎とその早川と言う男は余程似ているのだろうと想像が出来る。
 が、今はそれ程関係がある内容ではないので無視しておく事にする。

「それで、風見志郎君。貴方には引き続きこのアースラでの戦闘に協力してくれると認識して良いかしら?」
「それで構わない。だが、条件がある」

 志郎がリンディに対しそう申し上げてきた。当然とも言える事だ。
 実力のある者は必ず自分を売る。その最に見返りを要求する物だ。
 然程珍しい事ではない。

「何かしら?」
「デストロンとの戦闘があったら必ず俺を前線に出して欲しい。お宅ら魔導師風情じゃデストロンの怪人相手にするのは分が悪いだろう?」
「言ってくれるわね……まぁ、事実だししょうがないわね」

 確かにそうであった。現状で魔導師達がデストロンの怪人や怪獣を相手に戦うのは実に骨が折れる。その為管理局の中には地球を見捨てようと言い張る輩も少なくないのだ。
 そう言った輩を説得するのは専ら彼女の仕事となる。
 中間管理職の辛い事でもあった。




     ***




 デストロン本部内。その中の最高幹部でもあるヨロイ元帥の前に今一人の男が引きずり出されて来た。その服装から彼は科学者である事が推測される。

「ヨロイ元帥! これは一体何の真似だ!」

 男がヨロイ元帥を前にして吼える。しかし当の本人は涼しい顔をして男性を見ていた。

「フフフ、結城丈二! 貴様は我等デェェェストロンを裏切った愚かな反逆者よ。よくもこの私にそんな口が叩けたものだなぁ?」
「な、反逆者だと? ふざけるな! 俺にはデストロンを裏切る気などない!」

 全く身に覚えがなかった。
 彼の名は結城丈二。デストロンの科学者であった。優秀な頭脳を持ち人望も厚い。正しく次期幹部に打ってつけの存在でもあった。
 だが、それがいけなかったのだ。

「知らないとは言わせんぞ! 前回のイカファイヤーの戦い。あれは我等が首領のお考えになった完璧な作戦だった」
「それは知っている。俺もその作戦に携わったのだからな」

 結城が頷く。其処へヨロイ元帥が待ってましたとばかりに指を指す。

「それよ、それこそ貴様が我等デェェェェストロンを裏切った証! 貴様がこの作戦に携わったばかりに今回の作戦は失敗に終わってしまったのだ! これは紛れも無い反逆の証に他ならない!」
「嘘だ! 俺はちゃんとお前に言われた通り擬似ジュエルシードを組み込んだ! もしその作戦にミスがあるとするならばヨロイ元帥! 非は貴様にある筈だ!」

 結城が尚も吼える。だが、その言葉を聞いた途端、ヨロイ元帥が結城を蹴り飛ばす。蹴られた結城が部屋の隅へと吹き飛
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