暁 〜小説投稿サイト〜
妖刀使いの滅殺者
第2話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けたわ」

「っと、キリト、お前どこで料理してもらう気だ?まさかGがいるおまえんちとか言うなよ…」

再びキリトはうなだれた

「し、しまった…。Gはいねぇが流石に…」

「はぁ、仕方ないわ。うちに来なさい」

アスナの大胆かつ爆弾発言に俺は肝を抜かれた

「いいのか?」

キリトの目が輝いた。が、そんな空気をぶち壊す声がアスナの背後から聞こえてきた

「いけません!アスナ様!!」

防具はアスナと似ていて赤と白で腰には大剣をさしていた

「こんなゴミだまりに顔を出すだけでなくこんな得体のしれない男を部屋に招くなど・・!」

なんだコイツ…
男はアスナの手を無理やり引っ張って連れ戻そうとした

「別にいいでしょ!離してよ!」

「お…」

「おい…」

キリトよりも早く俺が声をあげた
その声には確かな怒りと殺意がこもっていて、殺意を向けられていないはずのキリトでさえ恐怖をかんじた

「離してやれよ…」

「うるさい!貴様もたかだか一プレイヤーのくせにアスナ様になれなれしいぞ」

「アァ!?離せっつってんだよ?聞こえてんだろ?」

「あ、いな」

俺の気迫にひるんだ男はゆっくりと手を下した

「あ、ありがと」

アスナが手首をさすりながら感謝を述べてきた

「レイ、こえぇな…」

キリトは完全に俺の殺意にビビっちゃったな

「き、貴様等…!?あっ!思い出した!」

男が気味の悪い笑みを浮かべた

「黒い防具に片手剣、貴様はベーターだろう!そしておまえは…」

俺のことを指差したが声が出てきていない

「俺は、何だ?」

「…っ。す、スレイヤーだろ!」

スレイヤー。その通り名は聞けば誰もが知っている名だ。キリト、エギルはあちゃぁといった表情だが、アスナや街をあるくプレイヤーはただ驚いている

「で、そのスレイヤーが俺だったら何か問題でもあっか?」

「おおありだ!貴様など、チーターにも値する!」

チーター呼ばわりされる事に慣れている俺は何ら動じずに真っすぐ男を見据える

「クラディール!いい加減にしなさい!」

「しかしアスナ様、私から言わせてもらいますとコイツ、スレイヤーこそがこの世界の元凶、つまり茅場ではないのでしょうか!」

さすがにこの言葉には誰もが俺を見た
もちろん俺は茅場ではない。ただのこの世界の被害者だ。いや、あながち間違いでないかもな…

「クラディール!!」

クラディールはただ、言ってやったと言わんばかりの顔だった
が、それはキリトによって打ち砕かれた

「おい、お前本気でレイが茅場だと思ってんのか?」

「あぁ。でなければ、スレイヤーなどと異名がつくまい!」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ