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妖刀使いの滅殺者
第2話
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ツ≫反応がマップに表示された。俺は自分の体力バーを確認すると、駈け出した。本来筋力度だけを底上げしている俺は普通に走っても全くスピードは出ないが、地面を一回一回強く蹴る事で、短距離であればかなりのスピードがだせる
草原を風のように駆け抜け、≪ラグーラビット≫の元へ着くと、先客がいた。キリトだ
キリトはピックの≪シングルシュート≫で≪ラグーラビット≫を打ち抜き、青いポリゴンが散った

「おめでとさん」

≪ラグーラビットの肉≫をウィンドウで確認していたキリトは背後からの俺の声に両肩をビクンと硬直させた

「そんなにビビんなくてもいいだろ…」

「ははっ…イキナリでびっくりしてさ」

「そういや、≪ラグーラビットの肉≫俺もゲットしたぜ」

キリトは目を丸くして、また驚きの表情を浮かべたが、直ぐに思い当たる節を思い出して、くすくす笑い出した

「アイツに頼まれたのか?」

「あぁ、おかげで朝早くから狩りだよ…。でもまぁ直ぐ見つかってよかったぜ」

「相変わらずレイは強運もってんなー」

「まあな、てかお前も例のスキルあるんだから強運じゃねぇか」

俺とキリトはお互いの顔を見て笑い出した

「でもお前、誰に料理してもらうんだ?」

「え?」

俺はまさか、といった目でキリトをみた

「S級の食材はレストランじゃ料理してくんねぇぜ?」

一瞬の静寂

「えぇぇぇえええぇ!?」

俺はコメカミを抑えながら続けた

「ちなみに、内はお断りだぜ」

「な、なんでだよ!」

ため息を着いてから俺はキリトに俺のステータスを可視状態にして見せた

「あ…」

「そ、今日は俺の誕生日。つー訳で、アイツが多分はりきって料理するからなぁ」

そう。今日は俺の誕生日なのだ。昨日の「食べたくないの!?」の意味は「一年に一度のイベントにS級食材食べたくないの?」という意味が含まれていた。そして俺は、≪ラグーラビットの肉≫をどうしようか迷っているキリトに隠れてアスナにメールを送った

「キリト、とりあえずエギルのとこにでも行ってみろよ」

キリトは、え?といった表情になった

「なんでだ?」

「あそこならいろんな人が集まるだろ、ひょっとしたら暇な料理人がいるかもよ」

「暇な料理人なんているのかよ…」

俺はにやぁと笑った

「いいから行くぞ!」

半ば強引にキリトを壁ことエギルのもとに誘拐した
エギルが店を出しているのは、55層の僻地で、中世の街並みに、いかにもありそう商店街で、たくさんのプレイヤーがアイテムの売り買いしにこの街に溢れかえっている
俺とキリトは転移門をくぐって、早速エギルのもとに向かった。しかし、俺の目的はここに溢れるプレイヤーではなく、さ
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