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妖刀使いの滅殺者
プロローグ
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蒼く澄み渡った空に浮かぶ石と鉄の城
ひとつの階層の直径が10キロを超える大きだ。それが100層もあるのだから、内容量などはかり知れまい
その城には、街や森だけでなく、砂漠や湿地帯、雪国までもがあり文字どうり生活をすることができる
だが、至るところに凶悪なモンスターが徘徊していて、プレイヤーの行く手を阻む。各階層は、その階層ごとにいる、ボスモンスターを倒すことで『クリア』され、上の階層に進めるようになる
その城の名は『アインクラッド』
10000人を飲み込んだこの世界は剣がプレイヤーを象徴する世界―

またの名を『ソードアートオンライン』





「ネームっと、REIで、リンクスタート!」

俺は静かに、でもハッキリとした発音でフルダイブを始めた。その選択が人生を大きく変わるとも知らずに――

「うっわ!すげぇぇぇな…」

率直な感想が口からこぼれる
このゲーム、ソードアートオンラインはフルダイブ環境が完成してから初のVRMMORPGで10000人もの人間が同時にこのゲームに参加している。もちろんその殆どが重度のネットゲーマーで、βテスター以外の8000人は前々日から店に並び、このゲームを手に入れている。かく言う俺もゲーマーなわけだが…

「やっぱ2Dのゲームなんかより断然こっちだな」

小さくつぶやくと俺は早速武器屋に向かった。道中、他のプレイヤーに会うかと思ったのだが、全くと言っていいほど誰とも会わなかった。おそらく、キャラクリエイトに力を入れているのだろう
ちなみに俺は早くプレイしたいが為にキャラクリを全くせず、素の顔のままだ

「すいませーん」

武器屋に着いた俺はまず、刀武器を探した…が

「すいません、刀スキルをお持ちでないと装備ができないんです」

「な、なんだと!?」

愕然とした。俺は刀を特に愛する男でどんなゲームにおいても刀は必須だったのだ。それが装備できないとなった俺は精神的体力ゲージがふっとぶのを感じた
だが、NPCは「刀スキル」といった。つまり刀が使いたければスキルを出せ、ということだろう。俺は急いでステータスをみたが、そこには、隠蔽スキルや索敵スキルしか無く刀の文字は見当たらなかった

「ですが、刀に似た海賊刀ならございますよ?」

その言葉に俺は即答で、ください!と言って海賊刀を買った。幸いな事に海賊刀スキルは初期スキル一覧にあった

「ありがとうございます!」

NPCに一声掛けてから、急いで始まりの街から飛び出して近くに居るモンスターを狩りに出かけた
街から出ると直ぐにイノシシを見つけた。どうやらまだプレイヤーが少ないようでフィールドにはモンスターの姿が多く見られた

「まずは、こいつに慣れなきゃな」

海賊刀を軽く振り
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