第二十一話 事件、突破
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アクセル!」
『Accel shooter』
「シュート!!」
影へ向けて魔力弾を撃ち込む。
しかし、それらは影に当たることなく通り過ぎていく。
誠也はさらに魔力弾を操作し、影へと向けていくがこれもまたかわされる。
「くっ!アリス!」
「OK!任せなさい!」
それを合図にアリスは一気に駆けだす。
林の中という悪条件もなんのその。影の一つに一気に迫り、二振りの雷剣を振り抜く。
影は雷剣に切り裂かれ崩れ落ち、アリスはそれを一瞬だけ見てすぐさまもう一つの影へと走り出す。
そしてアリスがもう一体を倒した時、影達の行動が少し変化する。
いくつかの影が一か所に集まり、二つの小集団を為していったのだ。
アリスがいくつかの影を倒している間に、二つの集団はアリスを挟みこむ位置へと回り込み、全くの同時にその距離を詰めた。
「誠也!」
アリスはただ一声そう呼び掛ける。
正面の集団にのみ気を配り、そいつらを倒すことだけに全神経を集中させる。
背後には一切の気を配らない。
「クロスファイア!」
『Cross fire.』
「シュート!!」
誠也の砲撃がそいつらを殲滅してくれると信じていたからである。
影は為すすべもなく桜色に飲み込まれていった。
そしてアリスもまた、影達を斬り伏せていた。
「アリス、大丈夫だったか!?」
アリスが影達を回収し、誠也達のもとに戻った時和也がアリスに安否を問う。
「大丈夫です。特に問題ありません。ちなみにさっきの奴らがこれなんですけど……。」
そう言ってアリスが差し出したものは、身長160程度の人型のロボットであった。
ロボットはアリスに動力機関を一突きでやられていて、その機能を停止させていた。
「これは……!?」
見覚えがあったのだろう。りんかはアリスの持ってきたロボットに近づき、詳しく見ていく。
「やっぱり……、これ作業用ロボット……。じゃああっちは……。」
りんかはすぐさま立ち上がり、別のロボットの方へ走っていく。
「こっちは家庭用ロボット……。まさかこっちの方に移ってたなんて……。」
りんかはロボットを見て何かわかったのか、愕然とした表情を見せる。
その表情から事情に明るいことを読み取ったアリスはりんかに近づいていく。
「りんかさん。一体何が起こっているのかご存じなんですね……。」
「……うん。ただ、こっちで起こってるのは知らなくて……。」
「教えていただけますか……?」
「アリス。ストップだ。」
アリスがりんかに質問したタイミングで誠也が待ったをかける。
「どうしたのよ?誠也。」
「囲まれてる。」
「「「なっ!?」」」
女性陣三人は誠也の言葉にひどく驚く。
和也は気付いていたようで驚きは見せていなかった。
「林の中に紛れているから分かりにくいが、数
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