邪神
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る。
「それが出ないから、明確な始点と終点のある依頼型クエストじゃなくて、イベント的なものだと思うんだけど……だとすると、ちょっと厄介だな……」
「そりゃ何で?」
キリトが聞くとリーファが答える。
「クエストなら、終わった時点で必ず何らかの報酬があるわけよ。でもイベントってのはプレイヤー参加型のドラマみたいなものだから、絶対ハッピーエンドとは限らないの」
「そういうってことは……リーファはなんか嫌なクエストでもあったのか?」
「んー、まあね。前にホラー系のイベントで行動洗選択間違って、魔女の釜に煮られて死んだんだもん」
「それは、なんとまあ……」
「すごいイベントだな……」
ゲツガとキリトは顔を引きつらせた。
「まあ、こうなったらもう乗りかかった船、じゃなくてクラゲだな。どうせこの高さから飛び降りたら大ダメージ……ゲツガは食らわないか……」
「おいキリト、それはどういう意味だ?」
「そういう意味だよ」
「まあ、これくらいなら食らわないかもしれないな」
そう言ったあと、リーファの方を見て頭を下げる。
「な、何。どうしたのゲツガ君?」
「さっきはゴメン、リーファ。リーファの気持ちを軽んじるようなこと言って。俺、この世界のことを軽く見すぎてたかもしれないな。所詮、ゲームだからってこの世界と現実だろうと変わらないこと、俺らは知ってたのに」
「ううん……あたしこそ、ごめんね。あの……あのね、ものすごく頑張ってあたしとシルフ族を助けてくれた君たちがALOを所詮ゲームなんて思ったことはあたしが一番わかってるから……」
そう言われてゲツガは顔を上げる。リーファは少し考え事をしてるような表情をしていた。
「ゲツガ君は……」
「何?」
「ううん、やっぱりなんでもない。じゃあ、これで仲直りだね。あたしなら、何時になっても学校は自由登校だもん」
そう言ってリーファは手を出してきたので握り返した。
「そっか、じゃあこれからもよろしく」
離して景色を見ているとあることに気付きリーファに視線を戻す。リーファも何か言いたそうな顔をしていた。キリトは二人が少しおかしいと思ったのか聞いてきた。
「どうしたんだ、二人とも?」
キリトがそういったのでリーファが答える。
「この邪神ね、私達が向かってた方向とはまったく間逆に進んでいるの。ホラ見て」
そう言ってリーファは中心の天蓋に指を指した。そして、その先に指しているウネウネをみてキリトが質問する。
「……なあ、何なんだ、あのうねうねしたやつ」
「ああ、あれ。あたしもスクリーンショットでしか見たことないけどね……。あれは世界樹の根っこなの」
「へぇー、
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