暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
邪神
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る。

「それが出ないから、明確な始点と終点のある依頼型クエストじゃなくて、イベント的なものだと思うんだけど……だとすると、ちょっと厄介だな……」

「そりゃ何で?」

 キリトが聞くとリーファが答える。

「クエストなら、終わった時点で必ず何らかの報酬があるわけよ。でもイベントってのはプレイヤー参加型のドラマみたいなものだから、絶対ハッピーエンドとは限らないの」

「そういうってことは……リーファはなんか嫌なクエストでもあったのか?」

「んー、まあね。前にホラー系のイベントで行動洗選択間違って、魔女の釜に煮られて死んだんだもん」

「それは、なんとまあ……」

「すごいイベントだな……」

 ゲツガとキリトは顔を引きつらせた。

「まあ、こうなったらもう乗りかかった船、じゃなくてクラゲだな。どうせこの高さから飛び降りたら大ダメージ……ゲツガは食らわないか……」

「おいキリト、それはどういう意味だ?」

「そういう意味だよ」

「まあ、これくらいなら食らわないかもしれないな」

 そう言ったあと、リーファの方を見て頭を下げる。

「な、何。どうしたのゲツガ君?」

「さっきはゴメン、リーファ。リーファの気持ちを軽んじるようなこと言って。俺、この世界のことを軽く見すぎてたかもしれないな。所詮、ゲームだからってこの世界と現実だろうと変わらないこと、俺らは知ってたのに」

「ううん……あたしこそ、ごめんね。あの……あのね、ものすごく頑張ってあたしとシルフ族を助けてくれた君たちがALOを所詮ゲームなんて思ったことはあたしが一番わかってるから……」

 そう言われてゲツガは顔を上げる。リーファは少し考え事をしてるような表情をしていた。

「ゲツガ君は……」

「何?」

「ううん、やっぱりなんでもない。じゃあ、これで仲直りだね。あたしなら、何時になっても学校は自由登校だもん」

 そう言ってリーファは手を出してきたので握り返した。

「そっか、じゃあこれからもよろしく」

 離して景色を見ているとあることに気付きリーファに視線を戻す。リーファも何か言いたそうな顔をしていた。キリトは二人が少しおかしいと思ったのか聞いてきた。

「どうしたんだ、二人とも?」

 キリトがそういったのでリーファが答える。

「この邪神ね、私達が向かってた方向とはまったく間逆に進んでいるの。ホラ見て」

 そう言ってリーファは中心の天蓋に指を指した。そして、その先に指しているウネウネをみてキリトが質問する。

「……なあ、何なんだ、あのうねうねしたやつ」

「ああ、あれ。あたしもスクリーンショットでしか見たことないけどね……。あれは世界樹の根っこなの」

「へぇー、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ