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邪神
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飛び掛ってさらに攻撃を浴びせた。ひゅるるると甲高い声を上げた象クラゲはうずくまってしまい、動かなくなる。そして攻撃を浴びる。攻撃の回数を重ねるごとに象クラゲの声は弱くなっていく。そして、それを耐えかねたリーファが言った。

「……助けよう、ゲツガ君、キリト君」

「いいけど、無理はするなよ」

 そうゲツガは言う。びっくりとしたキリトは邪神を交互に見てから短く訊ねる。

「ど、どっちを」

「もちろん苛められてるほうよ」

 リーファは即答する。そしてキリトはリーファに当然至極の質問を口にした。

「ど、どうやって」

「えーと……」

 リーファが言葉を詰まらせる。ゲツガはあの形状をみて少しに気なることがあるのでキリト達に言った。

「あの形状……何か意味あるんじゃねえか?あれ、クラゲだろ?水の中に入んなきゃ駄目なんじゃねえの?」

 そう言うとキリトも何かに気付いたらしくユイに囁きかける。

「ユイ、近くに水面はあるか!?川でも湖でもいい!」

 ユイは目を閉じ、すぐに頷いた。

「あります、パパ。!北に二百メートル移動した場所に、氷結した湖が存在します!」

「よし……ゲツガ、後は任せるぞ。俺とリーファは先に行っとくから来いよ」

「ああ、任せろ」

 そう言ってゲツガは飛び出そうとするとリーファが袖を掴んでいた。

「どうした?」

「大丈夫……なの?」

「ああ、大丈夫だ。信じとけ」

 そう言ってゲツガは隠れていた場所から飛び出して邪神の近くによると弓を出して矢を番える。そして巨人の邪神に向けて放つ。巨人の目に当てると巨人は雄叫びを上げ、ゲツガを残りの五つの目で睨んでくる。

「ぐるぉおおおおおお!!!」

そして、象クラゲから降りるとゲツガに襲いかかろうとする。ゲツガは剣を避けると再び雄叫びを上げて攻撃をしてくる。ゲツガは一気に跳んで顔面を蹴ると翅の力も使って一気に二十メートルぐらい離れる。怒りが頂点に達したのか巨人はゲツガを追う。ゲツガも跳んで逃げると氷結した湖まで着く。

「成功したぜ!」

「ナイスだ!」

「で、あの巨人はどうするの!?」

 ゲツガは到着するとリーファたちに成功したことを伝える。そして後ろを見ると巨人がものすごい勢いでこっちに来ていた。そして氷結の湖のちょうど中心辺りまで来るとバキバキと氷の砕ける音が響き、地面が沈下、いや、足元の氷が割れて巨人をその下にある湖に落ち、大きな水柱を噴き上げさせた。

「よしっ!成功!」

「そ、そのまま沈んでぇぇぇ……」

 ゲツガは成功したことにガッツポーズをする。リーファは巨人が沈む巨人がもう上がってこないでと祈る。しかし、そこまで容易に解決はされず、巨人は頭一個を
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