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ゼロの使い魔 新たなる物語
第1話 気が付けば使い魔!?
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お似合いよ」
 飛んでいく生徒の一人がルイズにそう言い残し、あれだけの人が一気(いっき)にいなくなった。そして――
「あんた、なんなのよ!」
 ――二人きりになった瞬間、ルイズが俺に向かって怒鳴ってきた。
「それはこっちの台詞(せりふ)だ! いきなりこんな(わけ)の分からない所にいたあげく、体に何かさせるわ、人が空を飛ぶわ……。ホント、何なんだよお前たち! ココは何所(どこ)なんだーっ!!」
 流石(さすが)に俺も訳がわからず、最後の方はもはや俺の心の叫びだった。
 その俺の心の叫びを聞いて、ルイズは呆れたような顔で言ってきた。
「ったく、どこの田舎(いなか)から来たのかしらないけど……いいわ、説明してあげる」
 『田舎? ココの方が東京より田舎じゃないか!』……とも思ったもだが、ココはどう考えても日本じゃなさそうなので、ルイズの話を大人(おとな)しく聞くことにした。
「この国の名前はトレステイン! そしてここはかの高名なトレステイン魔法学院よ!」
「……はい? ……ということは、さっきの空を飛んでたのって……魔法?」
「そうよ。そしてそこのメイジであるわたしは、二年生のルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ。今日からあんたのご主人様だから、しっかりと覚えておきなさい!」
 (えら)そうに喋るルイズの言葉を聞き、自分の体からみるみる力が抜けていくのが分かる。
 さっきまで中年たちが言ってた『召喚』、そして『魔法学院』に『トレステイン』という知らない国の名前。嫌な予感しかしない。
「なあ、ルイズさんよ……」
「なによ」
「俺……ホントに召喚されたの?」
「何度もそう言ってるじゃない。口がすっぱくなるほど。……もう、諦めなさい。わたしも諦めるから。……はぁ、なんでわたしの使い魔がこんな()えない平民なのかしら……。もっとカッコいいのがよかったのに……ドラゴンとか、グリフォンとか、マリティコアとか。それでなくても、せめてワシとか、フクロウとかの方が……」
「ド、ドラコンにグリフォン? ……それって、ど、どいうことだ?」 
「いや、それが使い魔だったらいいなぁって、そう思っただけよ」
 な、何言ってんだこの子は……。
「そ、そんなのホントにいる訳ないだろ?」
「いるわよ。なんでいないことになってるの?」
「……うそ……だろ? は、ははは……」
 そんなのが本当にいるとするなら、もう笑うしかない。現にもう、乾いた笑いが止まらなくなっている。……そんな俺のことを見ながらルイズが笑わずに、呆れたような声で独り言のように言った。
「……まあ、あんたは見たことないのかもしんないけどね」
 その言葉をちゃんと聞こえた俺。今の感じはとても冗談を言っているように見えない。
 さっきまでのファンタジーみたいな単語と、飛んでいった人
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