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ゼロの使い魔 新たなる物語
第1話 気が付けば使い魔!?
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を、俺の目の前で振った。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を(つかさど)るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
 ルイズの口から、朗々と呪文(じゅもん)らしき言葉が出始め、俺の額に杖が置かれる。
 そして俺の顔に左手を置き、ゆっくりと唇を近づけてきた。
「お、おい……何する気だよ……。や、やめ……」
「いいからじっとしてなさい」
 起こったような声でルイズは言ってくる。……そんな事言っている間に、さらにルイズの顔が近づく。
「ちょ、ちょっと、えと……俺……その……心の準備とかが……」
「ああもう! じっとしてなさいって言ったじゃない!」
 また逃げようとする俺を、ルイズはもの凄いスピードで顔を近づけてきて――
「んっ……」
 ――キスしてきた。
 俺の唇とルイズの唇が重なり……柔らかい唇の感触に戸惑いながら数秒が経ちルイズが、顔を俺の顔から離していく。
「終わりました」
 そしてその離れていった顔は、赤くなっていた。……照れていることが一発でわかる。
 な、なんだこいつ……いきなりキスされて、訳も分からないで照れているこっちの身にもなれっつうの……。
 そんなことを俺が考えている中で、中年男性が嬉しそうに言った。
「『サモン・サーヴァント』は何回も失敗したが、『コントラクト・サーブァント』はきちんと出来たね」
「相手がただの平民だから『契約』出来たんだよ」
「そいつが高位の幻獣だったら、『契約』なんか出来てないよ」
 何人かがそう言った後、ルイズがそいつらに睨みつけてから……モンなんとかと『香水』だの『洪水』だの言い合っていたが、今の俺はそれどころではなかった。
 体が……熱い……。
 あまりの熱さに立ち上がる。そして立ち上がった俺を見て、
「すぐ終わるわ。『使い魔のルーン』が刻まれるだけだから、待ってなさい」
 と、言ってきたので『刻むな! 俺の体に何をした!』とでも怒鳴りたかったが、ルイズの言ったようにすぐに熱さが収まり、特に熱かった左手の甲を見る。
 するとそこには文字みたいのが刻まれていた。多分、これがルーンなんだろう。
「ふむ……珍しいルーンだな」
 俺がルーンを見ていると中年が近づいてきて俺のルーンを見た後、そう言った。
 しかしすぐにみんなに向かって、
「さてと、じゃあみんな教室に戻るぞ」
 と、言った後、宙に浮いく。……さらに、それに続いて他の人たちも浮き始める。
 俺は開いた口が塞がらなかった。
 と、飛んだ!? ワイヤーか何かか? でも、そんな物見えないし……じゃあ、あれって……。
「ルイズ、あなたは『フライ』はおろか、『レビテーション』もまともに出来ないんだから、歩いてきなさいよね――そんなあなたには、その平民は
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