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天才とは何ぞや
第一章
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もここで言う。
「あの人については凄いと思うのと一緒にね」
「不思議に思ってたんだね」
「だって声楽もオペラもオーケストラも」
 まさにそのどれもだ。
「凄い量なんだよ。駄作一切なしでね」
「どうやったらあんな人になれるんだろう」
「ちょっと聞いてみる?」
 ペドロは真剣な顔でカールに提案した。
「そうしてみようか」
「そうだね。そういえば君もマエストロの役で」
「この前テノールの役を歌っよ」
 モーツァルトのその役をだというのだ。
「マエストロのね」
「テノールの歌も多し」
「そのテノールも曲によって、オペラによって違ってて」
 ここにもモーツァルトの才能が出ていた。
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