暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第48話 邂逅
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今日は生徒会の皆さんがいらっしゃってるんですか?」

 私は会長との挨拶を終え、私の後ろで頭に疑問符を浮かべている皆を代表して部長に聞く。でもそれに答えたのは部長ではなく、会長の隣に立つ男の子だった。

「なんだ、リアス先輩、俺達のことこいつらに言ってなかったんすか? まあ同じ悪魔なのに気付かない方もおかしいですけど」

 何やら見下したような物言い、確か新しく悪魔になった書記の(さじ)くんだっけ? そういえば最初はこんなキャラだったわね。

「サジ、おやめなさい。私達は基本的に『表』の生活では互いに干渉しないことにしているのよ? 知らなくても無理ありません。それに……私達が悪魔だということはとっくに知っているのではないかしら? ねえ、リアス?」

 その会長の言葉に驚いたように匙くんは部長の方を向いた。

「ええ、私が彼女たちに初めて会った時、彼女たちはもう既にあなた達のことに気付いていたわ。それにその時にイッセーも生徒会の皆が悪魔だということを知っているはずだし……あら? もしかしてアーシアはまだ知らなかったかしら?」

 そういえばあの話し合いの時はまだアーシアはいなかったわね。見ればアーシアも驚いたような表情をしてた。その隣のレイナーレもあの時はいなかったんだけど、まあ純粋な墮天使のレイナーレが気付かないわけ無いわよね。

「では改めて挨拶しましょうか。私の本当の名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主です。今日は学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした眷属悪魔を紹介し合うために来ました」

 その言葉には流石にイッセーとレイナーレも驚いてた。シトリー家もグレモリー家と同様に元七十二柱のひとつだもんね。まあそこまで知ってるかは分からないけど。

「そしてこちらが私が新しく下僕にした2年、匙元士郎(げんしろう)、階級は兵士(ポーン)です」

「おおっ、同学年で同じ兵士(ポーン)か! 奇遇だな!」

 会長の言葉にイッセーが嬉しそうにするんだけど……

「俺としては、変態三人組の1人であるお前と同じなんて酷くプライドが傷付ひぃっ!?」

 イッセーを貶す匙くんが急に悲鳴を上げた。……まあ理由は私の隣の龍巳と少し離れた所にいた黒姉と白音から放たれた殺気なんだけど。

「な、なんだよやんのか!? こう見えても俺は駒4つ消費の兵士(ポーン)だぜ!? 最近悪魔になったばっかだが、女なんぞに負けるかよ!」

「サジ! お止めなさい!」

「で、でも会長! こいつら……!」

「今日ここに来たのは互いの新人を紹介するためだと言ったはずです。つまりあなたとリアスのところの神裂姉妹と兵藤くん、アルジェントさんと天野さんを会わせるためです。私に恥をかかせるのではありません。
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