暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第48話 邂逅
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ことになると思いますわ。少なくともイッセーくんの知らないところで部長に恋人ができるなんてことはないでしょうね」

「そ、そうなんですか……(朱乃さんはまだ俺が部長の気持ちに気付いてることには気付いてないみたいだな。それにしても恋愛のマニュアル本か……。火織に対してはあまり役立ちそうにないけど俺も読んどこうかな? 部長の行動を予測できるし、そうすりゃ急な事態に理性がプッツンしちまうなんてこともなくなるだろ)」

「(……なんてこと思ってるんだろうにゃ、イッセーは。となると逆に本に載ってにゃい方向から攻めれば……にひひ)」

「(これ以上、先手は取らせない!)」

「(お兄ちゃんの膝の上に陣取って、なんとしてもこれ以上の接近は死守します!)」

「(はぅぅ、私もああいうの読んだほうがいいのでしょうか?)」

「(多分イッセーって部長の気持ちに気付いてるわよね? 前に話をした時に鈍感でもない感じだったし、黒歌たちの気持ちにも気付いてるって言ってたし。となると多分私やアーシアの気持ちにも気付いてるはず。それでもなびかないのは火織のことが好きだから……。これはもうマニュアル本に載ってるような普通の攻め方は意味が無いわね)」

 な、なんだろう。みなさんなんだかいろんな思惑が渦巻いてるような気がする。あのイッセーまで何かを熟考しているかのような表情をしてるよ。

「さて、再開よ!」

 部長の掛け声に皆は思考を中止してグラウンドに散っていった。でもそんな中、やっぱり祐斗だけは心ここにあらずな感じ。ほんと、どうにかなんないかな?







 次の日の昼休み、私達は手早く昼食を食べてた。部長が昼休みに最後のミーティングをするんだって。そんな訳でいつもより気持ち早めに昼食を食べてる。ちなみにこの時アーシアとレイナーレは藍華を中心としたグループ、私と龍巳はそれとはまた別の女子グループ、そしてイッセーは松田、元浜て一緒に食べてた。クラスは一緒だけど、何も毎日一緒に食べてるってわけじゃないんだよ? お父さんとお母さんが出張に行ってからは朝晩も一緒だしね。

 そんな中イッセーが食べ終わったのか、松田元浜と一悶着あったあと席を立ってアーシアとレイナーレの所に向かった。部室行くために呼びに行ったかな? 私と龍巳もちょうど食べ終わったので手早く弁当箱を片付けてイッセー達の方に向かう。

「おーい、アーシア、夕麻。飯食い終わったか?」

 そのイッセーの言葉に返事をしたのは2人ではなくいやらしい表情をした藍華だった。

「アーシア、夕麻。あんたたちの彼氏がお呼びよ?」

 その言葉に丁度お茶を飲んでいたレイナーレがブフゥゥゥッ!! とお茶を吹き出した。一方アーシアは顔を真っ赤にしつつ

「かっ、かかかか彼氏ぃぃ
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