第四章
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しくとも残念とも思う負けじゃない」
「そういう負けもあるんだね」
「そうなるんだよ。世の中は四角四面だけじゃないからね」
天使にはどうしてもわからないことだが堕天使であるサトエルはあえてこう言った。そしてそのうえでだった。
サトエルはカトエルにあらためて言った。
「そんな負けもあるんだよ」
「ううん、わからないな」
生真面目で白と黒しかない天使であるカトエルにはだった。だが。
確かに悔しくも残念でもない。だからだった。
「ゲームはするよ」
「今度は何をするのかな」
「うん、ネットゲームもはじめたからね」
「じゃあそっちもやるといいよ」
「そうさせてもらうよ」
こうサトエルに答える、カトエルも天界の誰もこの敗北には悔しいとも無念とも残念とも思わなかった。そしてまたゲームをするのだった。サトエルの誘惑に乗ったまま。
堕天使の誘惑 完
2012・11・28
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