第六章
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な」
「そうか、それじゃあな」
「この試合もか」
「やるさ、やるからには勝つ」
彼もまたチャンピオンだ、だからそれを目指していた。
そのうえでこう言ったのである。
「最高の試合をするさ」
「頑張れよ、その試合」
「スポーツマンとしてチャンピオンとしてな」
ハルトマンは周りの笑顔で送られてリングに向かう、そしてだった。
ホークもまた準備体操を終えてリングに向かう、今ホワイトは解説者の席にいていない。だがそれでもだった。
彼の周りに笑顔で言ったのである。
「じゃあ行って来るな」
「遂にこの日が来ましたね」
「チャンピオンとの試合の日が」
「そうだな、やるさ」
彼は笑顔で周りに応じる。
「最後の最後までな」
「スポーツマンとしてですね」
「チャンピオンとして」
「ああ、やってやるさ」
こう言ってだった、そのうえで。
彼もまた準備体操を終えて試合に向かう、そしてリングでハルトマンと向かい合う。
二人はそれぞれ解説者席のホワイトを見る、三人で笑顔を向け合い。
ゴングが鳴るのを待った、チャンピオン同士の戦いが今はじまろうとしていた。
真の王者 完
2013・1・23
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